第七回、レア・ピアノミュージック・チャレンジ♪Vol.2
- 2023/09/23
- 12:00
告知し忘れやメールフォームの不具合等々ありましたが…
今年もレア・ピアノミューック・チャレンジ、通称レアチャレを無事開催することが出来ました♪
今回は13名(17曲)のかたが参加して下さって過去最多人数!
宝の山や!((´∀`))ケラケラ
レアチャレの輪も少しずつ広がり、嬉しい限りです。本当にありがとうございました!
3回に分けて記事をアップしますので、楽しんでいただけたらと思います♪、
※過去のレアチャレはこちらから↓
---
第一回レアチャレ前半はこちら♪
第一回レアチャレ後半はこちら♪
第二回レアチャレ前半はこちら♪
第二回レアチャレ後半はこちら♪
第三回レアチャレ前半はこちら♪
第三回レアチャレ後半はこちら♪
第四回レアチャレ前半はこちら♪
第四回レアチャレ後半はこちら♪
第五回レアチャレ前半はこちら♪
第五回レアチャレ後半はこちら♪
第六回レアチャレ第一部はこちら♪
第六回レアチャレ第二部はこちら♪
第六回レアチャレ第三部はこちら♪
---
それではどうぞ♪
****************
【私はタワシさん】
作品:前奏曲 Op.119-29
作曲家:ヘラー
ひとこと:
ハンガリー生まれのロマン派の作曲家、ピアニスト、そして教師 ステファン・ヘラー(Stephen Heller、1813-1888)の、「リリー嬢のための前奏曲集」の中から、第29曲 変ホ長調です。
チェコ製のピアノメーカーPETROF社のグランドでの録音です。
思えば、記念すべき第1回レアチャレでタワシが選曲したのがヘラーの「子守歌」でした。それ以来、皆勤賞を続けられていることを本当に嬉しく思っています。レアチャレがこれからもずっと続き、ますます盛況でありますように♪
作品:子守歌
作曲家:ジャン・ユボー
ひとこと:
第1回レアチャレエントリー曲が「子守歌」だったので、今回、別のレアな子守歌を紹介したくなりました。
ジャン・ユボー(Jean Hubeau, 1917- 1992)は、フランスのピアニスト・音楽教師・作曲家。フォーレをはじめとするフランス物の演奏では定評がありますが、作品はあまり演奏機会がないようで、タワシも今回初めて弾きました。
この曲は、フランスのこども向けオムニバス小品集の中に入っていたものです。
★かつこめ
ヘラーは第1回レアチャレでぎんねねさんとタワシさんが作品を披露して下さって、マイナー界のメジャー作曲家として認知された人物でしたね。
(*´艸`*)
作品番号が100番代であることから、かなりの作品が出版され、当時は大変有名な作曲家であったことがうかがえます。
こういう作曲家/作品を発掘し再評価する…レアチャレ、いい企画ですね♪※自画自賛ww
ジャン・ユボーの名は(こども向けの)作品集で目にしたことがある程度、聴くのはもちろん初めてです!
現代曲であるにも関わらず親しみやすくて、可愛らしい作品ですね。
※ユボーは作曲家よりピアニストとしてのほうが有名なのか、[Jean Hubeau]で検索するとフォーレやショーソンの作品を演奏している動画が見つかります!
音の優しさ、温かみ。PETROF社のグランドピアノというのもあるかと思いますが、タワシさんのお人柄を感じさせる演奏でした♪
素敵な演奏、ありがとうございました♪
****************
【もとブラス娘さん】
作品:「12の小プレリュード 初歩者の為の練習」より、第2番、第3番
作曲家:J.S.バッハ
ひとこと:
ピアノを学ぶ人達が、初級段階を終えて取り組む教材に、言わずと知れたバッハのインベンションやシンフォニア等がありますが、バッハが書いた初級後半~中級向けのそれ以外の曲集は、教育の場面でもそれほど取り上げられる事が少ないのでは?と思ったりします。
以前、全音から出版されている「小プレリュードと小フーガ」を購入してお蔵入り(笑)にしていたのですが、レアチャレを機会に取り組んでみることにしました。
「12の小プレリュード 初歩者の為の練習」の2番、いざ音を出してみると、「管弦楽組曲」の序曲のような壮麗な曲想が浮かびました。(「管弦楽組曲」、G線上のアリアが入ってる3番や、私の弾いた2番に感じが似ている4番の冒頭序曲、youtubeでぜひ聴いてみて下さい!)こういう短い曲の中にも豊かな音楽的内容がこもったものがあるなんて、、バッハってホント宝の山だな、との思いを新たに。
続く3番、楽譜下に編集者による「リュートのための作品」の一文が。(リュートとは、マンドリンを大きくしたような撥弦楽器。バッハ以前の時代にはチェンバロ同様、伴奏や独奏によく使われました) 平均律1巻のハ長調前奏曲のように、一定の分散和音の形でコードが推移していく様は、なるほど撥弦楽器のアルペジオ奏法が生きるように作られたのかな、と思えてきます。ハ短調をスタートに、哀感や悲嘆、逡巡の感を帯びながら移り変わっていき、曲の終わりにはト長調のピカルディ終止で終わる様は、ままならない事や色々な思いを抱えつつ日々を生きていく人間への、バッハの厳しくも暖かな眼差しが込められているかのようです。
なお、第2番の冒頭3小節の左手は、全音符がタイで繋がっていて、3小節ずっと切らずにのばす形になっていますが、減衰が気になるのと、先に書いた「管弦楽組曲_序曲」の雰囲気を出したいため、1小節ずつ区切って弾いています
★かつこめ
詳しくコメントを書いていただきましたので解説は不要ですね
((´∀`))ケラケラ
ピアノの教材は数多ありますが、絶対に避けては通れない作品が『インベンション』と『シンフォニア』
インベンションを習う前の教材として『プレ・インベンション』や『バロックアルバム』等あり『小プレリュードと小フーガ』もそのひとつに数えられていますが、、、正直、簡単ではありません!
それもそのはずでフーガですからね。
作曲された時期を調べると『インベンション・シンフォニア』の後に書かれていて、もしかすると『平均律』構想の覚え書き、もしくは準備運動だったかもしれません。
教育目的で作曲されたとしても芸術的価値がある、さすがバッハですよね♪
ピアノで演奏されているのですよね?!本当に撥弦楽器のようです!淡々と導かれるような演奏、素敵でした!
※アンダンテさんが演奏して下さった『バッハへのオマージュ』、あらためて聴き返すと確かにバッハっぽいかも。
****************
【パロニアさん】
作品:ピアノソナタ15番 Op.28-3
作曲家:ベートーベン
ひとこと:
ベートーベンのソナタの中でもあまり知られていない方だと思います。第三楽章中ごろの分散オクターブに泣かされ、外さない!と力んでしまい、逆に外す、の悪循環。お恥ずかしながらそこここでカスりまくっております。。 脱力難しいです!
分散オクターブやトレモロの類は私の永遠の課題になりそうです。
★かつこめ
まさか、そう来ましたか!!大作曲家ベートーヴェンのピアノソナタ『田園』をレアと?!
((´∀`))ケラケラ
『月光』『悲愴』『テンペスト』『熱情』と比べると確かに、、いや(『田園』第一楽章を弾いたことはありますが)第三楽章となるとうろ覚えかも。
意外と口ずさむことも出来ませんね。知っているつもりのレア作品、結構多いかもしれません!
ベートーヴェンの作品は激しく重々しく弾きたくなりますが、パロニアさんの透明感のある音の響き、良いですね!
中間部もそれほど違和感はありません!軽やかに演奏されていると思います♪
※脱力、難しいですよね。私も『田園』第一楽章を弾いたときにトレモロで体を痛めました!
パロニアさんもお気を付けください!
****************
【狸茶(りさ)さん】
作品:エロイーザ(サロン風ワルツ)
作曲家:シキーニャ・ゴンザーガ
ひとこと:
ブラジルの女性作曲家シキーニャ・ゴンザーガの小品です。
エロイーザはゴンザーガの姪の名前で、彼女に献呈されています。
少女を描いたような可憐で、ちょっと哀愁漂うワルツですが、どことなくラテンの香りの雰囲気が好きで選びました。
お聴き苦しいかと思いますがよろしくお願いします(*^^*)
★かつこめ
『ブラジル』の『女性作曲家』とレア要素てんこ盛りのゴンザーガ
ヨーロッパでの国民楽派(民主主義的音楽)台頭とほぼ同じ時期に活躍している点も興味深いですね
※ドヴォルジャークとは6歳差、グリーグとは3歳しか違わない
ブラジル大衆音楽の母”と呼ばれることもあり確かに南米の香りがしますが、幼少期から音楽教育を受けていたため割と本格的!
逆に私たちには親しみやすく感じますね。
「エスプリ」が効いた演奏というのは、こういう事でしょうか?
リズム感やメロディーの歌いかた、全てが本格的でセンスを感じます!羨ましいです
****************
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今年もレア・ピアノミューック・チャレンジ、通称レアチャレを無事開催することが出来ました♪
今回は13名(17曲)のかたが参加して下さって過去最多人数!
宝の山や!((´∀`))ケラケラ
レアチャレの輪も少しずつ広がり、嬉しい限りです。本当にありがとうございました!
3回に分けて記事をアップしますので、楽しんでいただけたらと思います♪、
※過去のレアチャレはこちらから↓
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第一回レアチャレ前半はこちら♪
第一回レアチャレ後半はこちら♪
第二回レアチャレ前半はこちら♪
第二回レアチャレ後半はこちら♪
第三回レアチャレ前半はこちら♪
第三回レアチャレ後半はこちら♪
第四回レアチャレ前半はこちら♪
第四回レアチャレ後半はこちら♪
第五回レアチャレ前半はこちら♪
第五回レアチャレ後半はこちら♪
第六回レアチャレ第一部はこちら♪
第六回レアチャレ第二部はこちら♪
第六回レアチャレ第三部はこちら♪
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それではどうぞ♪
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【私はタワシさん】
作品:前奏曲 Op.119-29
作曲家:ヘラー
ひとこと:
ハンガリー生まれのロマン派の作曲家、ピアニスト、そして教師 ステファン・ヘラー(Stephen Heller、1813-1888)の、「リリー嬢のための前奏曲集」の中から、第29曲 変ホ長調です。
チェコ製のピアノメーカーPETROF社のグランドでの録音です。
思えば、記念すべき第1回レアチャレでタワシが選曲したのがヘラーの「子守歌」でした。それ以来、皆勤賞を続けられていることを本当に嬉しく思っています。レアチャレがこれからもずっと続き、ますます盛況でありますように♪
作品:子守歌
作曲家:ジャン・ユボー
ひとこと:
第1回レアチャレエントリー曲が「子守歌」だったので、今回、別のレアな子守歌を紹介したくなりました。
ジャン・ユボー(Jean Hubeau, 1917- 1992)は、フランスのピアニスト・音楽教師・作曲家。フォーレをはじめとするフランス物の演奏では定評がありますが、作品はあまり演奏機会がないようで、タワシも今回初めて弾きました。
この曲は、フランスのこども向けオムニバス小品集の中に入っていたものです。
★かつこめ
ヘラーは第1回レアチャレでぎんねねさんとタワシさんが作品を披露して下さって、マイナー界のメジャー作曲家として認知された人物でしたね。
(*´艸`*)
作品番号が100番代であることから、かなりの作品が出版され、当時は大変有名な作曲家であったことがうかがえます。
こういう作曲家/作品を発掘し再評価する…レアチャレ、いい企画ですね♪※自画自賛ww
ジャン・ユボーの名は(こども向けの)作品集で目にしたことがある程度、聴くのはもちろん初めてです!
現代曲であるにも関わらず親しみやすくて、可愛らしい作品ですね。
※ユボーは作曲家よりピアニストとしてのほうが有名なのか、[Jean Hubeau]で検索するとフォーレやショーソンの作品を演奏している動画が見つかります!
音の優しさ、温かみ。PETROF社のグランドピアノというのもあるかと思いますが、タワシさんのお人柄を感じさせる演奏でした♪
素敵な演奏、ありがとうございました♪
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【もとブラス娘さん】
作品:「12の小プレリュード 初歩者の為の練習」より、第2番、第3番
作曲家:J.S.バッハ
ひとこと:
ピアノを学ぶ人達が、初級段階を終えて取り組む教材に、言わずと知れたバッハのインベンションやシンフォニア等がありますが、バッハが書いた初級後半~中級向けのそれ以外の曲集は、教育の場面でもそれほど取り上げられる事が少ないのでは?と思ったりします。
以前、全音から出版されている「小プレリュードと小フーガ」を購入してお蔵入り(笑)にしていたのですが、レアチャレを機会に取り組んでみることにしました。
「12の小プレリュード 初歩者の為の練習」の2番、いざ音を出してみると、「管弦楽組曲」の序曲のような壮麗な曲想が浮かびました。(「管弦楽組曲」、G線上のアリアが入ってる3番や、私の弾いた2番に感じが似ている4番の冒頭序曲、youtubeでぜひ聴いてみて下さい!)こういう短い曲の中にも豊かな音楽的内容がこもったものがあるなんて、、バッハってホント宝の山だな、との思いを新たに。
続く3番、楽譜下に編集者による「リュートのための作品」の一文が。(リュートとは、マンドリンを大きくしたような撥弦楽器。バッハ以前の時代にはチェンバロ同様、伴奏や独奏によく使われました) 平均律1巻のハ長調前奏曲のように、一定の分散和音の形でコードが推移していく様は、なるほど撥弦楽器のアルペジオ奏法が生きるように作られたのかな、と思えてきます。ハ短調をスタートに、哀感や悲嘆、逡巡の感を帯びながら移り変わっていき、曲の終わりにはト長調のピカルディ終止で終わる様は、ままならない事や色々な思いを抱えつつ日々を生きていく人間への、バッハの厳しくも暖かな眼差しが込められているかのようです。
なお、第2番の冒頭3小節の左手は、全音符がタイで繋がっていて、3小節ずっと切らずにのばす形になっていますが、減衰が気になるのと、先に書いた「管弦楽組曲_序曲」の雰囲気を出したいため、1小節ずつ区切って弾いています
★かつこめ
詳しくコメントを書いていただきましたので解説は不要ですね
((´∀`))ケラケラ
ピアノの教材は数多ありますが、絶対に避けては通れない作品が『インベンション』と『シンフォニア』
インベンションを習う前の教材として『プレ・インベンション』や『バロックアルバム』等あり『小プレリュードと小フーガ』もそのひとつに数えられていますが、、、正直、簡単ではありません!
それもそのはずでフーガですからね。
作曲された時期を調べると『インベンション・シンフォニア』の後に書かれていて、もしかすると『平均律』構想の覚え書き、もしくは準備運動だったかもしれません。
教育目的で作曲されたとしても芸術的価値がある、さすがバッハですよね♪
ピアノで演奏されているのですよね?!本当に撥弦楽器のようです!淡々と導かれるような演奏、素敵でした!
※アンダンテさんが演奏して下さった『バッハへのオマージュ』、あらためて聴き返すと確かにバッハっぽいかも。
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【パロニアさん】
作品:ピアノソナタ15番 Op.28-3
作曲家:ベートーベン
ひとこと:
ベートーベンのソナタの中でもあまり知られていない方だと思います。第三楽章中ごろの分散オクターブに泣かされ、外さない!と力んでしまい、逆に外す、の悪循環。お恥ずかしながらそこここでカスりまくっております。。 脱力難しいです!
分散オクターブやトレモロの類は私の永遠の課題になりそうです。
★かつこめ
まさか、そう来ましたか!!大作曲家ベートーヴェンのピアノソナタ『田園』をレアと?!
((´∀`))ケラケラ
『月光』『悲愴』『テンペスト』『熱情』と比べると確かに、、いや(『田園』第一楽章を弾いたことはありますが)第三楽章となるとうろ覚えかも。
意外と口ずさむことも出来ませんね。知っているつもりのレア作品、結構多いかもしれません!
ベートーヴェンの作品は激しく重々しく弾きたくなりますが、パロニアさんの透明感のある音の響き、良いですね!
中間部もそれほど違和感はありません!軽やかに演奏されていると思います♪
※脱力、難しいですよね。私も『田園』第一楽章を弾いたときにトレモロで体を痛めました!
パロニアさんもお気を付けください!
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【狸茶(りさ)さん】
作品:エロイーザ(サロン風ワルツ)
作曲家:シキーニャ・ゴンザーガ
ひとこと:
ブラジルの女性作曲家シキーニャ・ゴンザーガの小品です。
エロイーザはゴンザーガの姪の名前で、彼女に献呈されています。
少女を描いたような可憐で、ちょっと哀愁漂うワルツですが、どことなくラテンの香りの雰囲気が好きで選びました。
お聴き苦しいかと思いますがよろしくお願いします(*^^*)
★かつこめ
『ブラジル』の『女性作曲家』とレア要素てんこ盛りのゴンザーガ
ヨーロッパでの国民楽派(民主主義的音楽)台頭とほぼ同じ時期に活躍している点も興味深いですね
※ドヴォルジャークとは6歳差、グリーグとは3歳しか違わない
ブラジル大衆音楽の母”と呼ばれることもあり確かに南米の香りがしますが、幼少期から音楽教育を受けていたため割と本格的!
逆に私たちには親しみやすく感じますね。
「エスプリ」が効いた演奏というのは、こういう事でしょうか?
リズム感やメロディーの歌いかた、全てが本格的でセンスを感じます!羨ましいです
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