記事一覧

おとなの自由研究『メトロノームの速度設定が速すぎませんか問題』

最近、暑すぎてブログの更新が滞りがち。
子供たちの夏休みに合わせて、私も自由研究をして発表しようかなと思っていましたが…それどころではありませんでした。
(;´Д`)

でも、きっと皆さんも興味がある内容だと思いますので、調べたところまでまとめて記事をアップします!
※勉強系の内容は(書くのに)時間がかかけれど人気がない。残念
(;'∀')?!


夏休み、自由研究のテーマは…
『偉大な作曲家の皆さん、メトロノームの速度設定が速すぎませんか問題!』
※研究者の間ですら答えが見つからない永遠の課題。現在36度、このクソ暑い時期にやるべき内容ではない!

メトロノーム速度表示が速過ぎる件について「昔のフォルテピアノは現在のピアノよりも鍵盤が軽く、指定のテンポでも問題なく弾けた」と説明されることがありますが、、現在のピアノはハンマーアクションなど色々進化もしている。
そもそも、鍵盤の軽い等の理由だけであればキーボードで弾けるはずですよね?!
速度表示が速過ぎる理由の1つである可能性はありますが、正直結論付けるのは無理があります。

このテーマついて、研究者の間でも色々研究されていて
-----
■メトロノームの性能が悪く正確な値ではない
■シングルビート/ダブルビートの解釈の違い
-----
などの説も挙げられています。

■メトロノームの性能が悪く正確な値ではない
よく例に挙げられるのはシューマン作曲『子供の情景』でしょうか?
記載されたテンポが速い件について「(シューマンが使用していた)メトロノームが壊れていた」と言われることが多いですね。

メトロノームは壊れていてテンポが正確でなかったという説について(第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクール第2位)川口成彦氏は
-----
音楽批評家でもあった一流作曲家が、自分のメトロノームが壊れていることを認識せずに、出版譜にメトロノーム記号を書き込むようなヘマをするのでしょうか。
-----
と疑問を呈しています。※記事はこちら

メトロノームが世界的に広まったのが1815年ごろで、『子供の情景』が作曲されたのが1838年
(メトロノームは発売当時から大量に生産され、安価に販売されていたことも踏まえて)個人的に壊れていた可能性もあるように思いますが、、「壊れていた」とする根拠も非常に乏しい。
※メトロノームが壊れていたという理由であれば、『子供の情景』だけをゆっくり演奏するのは筋が通りません。
シューマン作品全体、少なくとも同時期に書かれた作品は演奏速度を見直す必要があるように思いますよね。


■シングルビート/ダブルビートの解釈の違い
まずシングルビート/ダブルビートとは
----
1、振り子の片道 (チク) を1拍とみなす = シングルビート
2、振り子の左右往復 (チク-タク) をもって1拍とみなす = ダブルビート
-----
ツェルニー30番やブルグミュラー25の練習曲で指定されたテンポはピアニストが弾くにしても容易ではありません!
あまりに速すぎるため「指定されたテンポの半分の速さで弾ければ合格」と習ったかたもいるかもしれませんが、、、ダブルビート説がそれ!

ピアニスト伊藤英(いとうすぐる)氏のコラムによると※コラムはこちら
-----
1816年の取り扱い説明書に「振り子棒の左右往復から成る two beats でなく、それぞれの single beat すなわち tic が1拍である」
-----
メトロノームを改良したメルツェルはシングルビートを想定していたようです。
ただ、当時メトロノームの誤った使用法をしている作曲家も多かったようで、1821年にメルツェルがベートーヴェン、クレメンティ、クラーマー等と名指しで批判したと書かれています。

参考文献等記載がなく内容の正確性は不明。
また、詳細な説明がないため”誤った使用法”が”ダブルビート”であるかも判断できません。

川口成彦氏は
-----
1828年にウィーンで出版されたフンメルの《ピアノ奏法のための詳しい理論的・実践的手引き》第3巻に、メトロノームに関する記述があります。
現代の我々が迷子になっているシングルかダブルかのメトロノームのカウント方法に関する記述はこの著書には一切ありません
予備知識がない人も対象にしたピアノ初心者向けの入門書にもメトロノームのカウントの仕方に関する記述がない状態で、誰が一体ダブルビートを想像するでしょうか。

-----
とダブルビート説を否定的に捉えています。

ただ、上記資料(フンメル著『ピアノ奏法のための詳しい理論的・実践的手引き』)を確認すると…
DSC_0228.jpg

ベートーヴェン『作品不明』 拍=4/4拍子、[2分音符=224]
(;´Д`)?!
この資料が事実であるとすれば、確かにメトロノームの使用法、もしくは表記に誤りはありそうですね。
偉大な作曲家であってもヘマをする??!


結局、適切なテンポ設定をどう考えればいいのか…私にわかるはずがありません!!
けれど、「こう考えればいいんじゃないか?」という答えを考えましたので、それは次回!
※だれも興味がない(;´Д`)


現在募集中の企画はコチラ!!

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ やり直しピアノへ
にほんブログ村

関連記事

コメント

かつさんこんにちは。北海道、大変でしたね。暑さでへばってるヒツジの動画があがっててかわいそうでした。

メトロノーム問題、私はてっきり、まだ発明されたばかりだったので粗悪品(失敗作)がたくさん出回ってたのかな~なんて思ってました。手作りでしょうし…見よう見まねで作った的な。
でも誰も言わないってことはたぶん違うんでしょうね☺

Re: タイトルなし

momokaoyuyuさん、こんにちは
コメントありがとうございます!

羊も猫も人間も、、皆暑さにへばっております。
※本州から姉&姪ちゃんが帰省しましたが、部屋にエアコンが無いぶん辛かったみたいです。
(;´Д`)

メトロノームが粗悪品だった可能性もじゅうぶんあると思います!
ただ、振り子時計が開発から150年後に作成と考えれば技術的には問題無さそうな...
また、開発者のメルツェルは技術者として優れていたようですし。

当時のメトロノームが残っていれば、どれ程の精度であったのかわかるのですけれどね。
資料等ありそうな気がしますが、、調べきれず残念
(;-ω-)ノ

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: No title

鍵コメさん、こんにちは
コメントありがとうございます!

私も全然気にしていなかったというか、、、、とりあえず弾けるテンポで弾いていました
(;´Д`)
スマホの件、承知しました。みんチャレの皆さんには報告済みです!
いまやスマホは無くてはならないものですから困りましたね。

鍵コメさんの帰りを待っていますので、また何かありましたらご連絡くださいませ!

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

No title

こんばんは。
この記事を読んで思わず声が出ちゃいました。
今、まさしくシューマンの子どもの情景「見知らぬ国と人々」を練習しているのですが、この指定速度でこの曲の持つ情感が出るのか不思議だったんです。
もっとゆっくり弾いて世界を見たい、そんなわたしの感性がずれているのか、とも( ;∀;)
まぁこの指定速度でこの曲を表現できるプロピアニスト、すごーいになっちゃうんですけど ← 何様(笑)

とりあえず自分の弾けるテンポの中で美しく、ritardandoは自信を持って弾いていきたいなと思います( ;∀;)

Re: No title

鍵コメさん、こんにちは
コメントありがとうございます!

予定日のご連絡、ありがとうございました!
退去日を15日に延長していますので、大丈夫そうですね
※みんチャレのアカウントの引き継ぎ等上手くできるのか不安ですが…
また何かありましたらご連絡ください!

Re: No title

ハナコさん、こんにちは
コメントありがとうございます!

そうでしたね、『見知らぬ国と人々』を練習されていましたよね。
『子供の情景』は指定速度が速すぎるとの指摘がありますが、
テンポが速ければ新しい世界に少し興奮しているような気持ち
逆に遅ければ見慣れぬ世界に戸惑ったり夢見ているような気持ち
ということで良いのではないでしょうか。

私の場合は、表現以上にスキル的問題でレント一択でしたけれど
(*´艸`*)
>とりあえず自分の弾けるテンポの中で美しく
それが1番!私もピアニストのそれとは別物!と割り切って弾いています♪

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

お気に入りピアノブログを”勝手”にリンクさせていただきました。。 リンク設定拒否の方はお手数ですがご連絡ください!

ブログランキング