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『コンクールに適した演奏』と『ショパンらしい演奏』

ショパン国際コンクール
反田恭平さん第2位、小林愛実さん第4位
おめでとうございます!

ことしはファイナル進出が12名と多く、また入賞者も多かったことからハイレベルな戦いだったことが伺えますが、そのなかで日本人おふたりが入賞!
まさに快挙ですね♪
凄いです!嬉しいです!!

ことしは日本人の予備予選&予選通過者が多くて、
また反田恭平さん、小林愛実さん、角野隼斗さん、牛田智大さんが参加したことで一段と盛り上がりましたね♪

彼らはすでに知名度があり、人気ピアニストとして活躍されているので、
コンクール=『ピアニストの登竜門』という意味では参加する必要などなかった、むしろ経歴に傷をつける可能性もあったと思いますが、
そのなかで挑戦されたのは勇気ある決断ですよね。


今回、参加された皆さんの素晴らしい演奏を聴いていて、ただ上手いだけでは本選を通るのは難しい
コンクールには『コンクールに適した演奏』があるように感じました

オーケストラのようにダイナミックな演奏、華やかでブリリアントな演奏は記憶に残りますよね!
丁寧で、まじめで、誠実な演奏は好感を持てるけれどほかの人と比較すると埋もれてしまう。
心に残る素晴らしい演奏をしたけれどファイナルに進めなかったかたが何人かいたような…


一方でショパンコンクールでは『ショパンらしい演奏』を求められると言われます。
『ショパンらしい演奏』とは過剰な高揚や誇張をせず、シンプルな演奏

※参考:審査委員長を務めるカタジーナ・ポポヴァ=ズィドロンさんのインタビュー記事
https://ontomo-mag.com/article/interview/chopin-piano-competition01/


たとえば

気迫あふれる素晴らしい演奏ですが、感情が入りすぎて重々しく『ショパンらしさ』を感じない。
ショパンというよりシューマンかのよう(失礼!)


あまり激しく演奏してしまうとショパンらしくないと評価されない可能性がある
けれどショパンらしい演奏では、派手な演奏に埋もれてしまう可能性がある

『コンクールに適した演奏』と『ショパンらしい演奏』をどのように舵取りする(バランスをとる)か、それがショパンコンクールの難しさかもしれませんね。


今回ショパンコンクールで第4位になった小林愛実さん
14歳の頃(上記の動画)とは別人のように、優雅で洗練された『ショパンらしい演奏』でしたね。
大人になってこれほど印象が変わる事ってある?!と驚きましたが、18歳のときにカーティス音楽院への留学し弾きかたを見直したのだそう。
すでに完成されたピアニストが「弾きかたをかえる」「こどもの頃からの癖を直す」のは大変な苦労があったと思います
※(全然比べ物にならないけれど)わたしも現在進行形で苦労中
(;´Д`)

今回のショパンコンクールで、わたしは小林愛実さんの演奏がもっとも心に響きました。


そして反田恭平さん
先日、反田さんの演奏会を聴きに行ったとき、
「モスクワ音楽院では大きくダイナミックに、F.ショパン国立音楽大学では小さく繊細に弾くことを学んだ」とお話しされていました。
※一部記憶が曖昧ですが(;'∀')

まさに『コンクールに適した演奏』『ショパンらしい演奏』ですね
ショパンコンクールに挑戦する覚悟、日本のクラシック界を盛り上げようという気概を感じました。


それにしても素晴らしい演奏がたくさん聴けて幸せな1ヵ月でしたね。
コンクールでは求められる演奏があり1位、2位と順位がつきますが、自分が好きな演奏は順位に関係なく皆さんそれぞれあったのかなと思います。
これからアーカイブを聴き返し好きなピアニストを探す…ピアノ愛好家の楽しみはまだまだ続きますね
(((o(*゚▽゚*)o)))ありがたや!

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コメント

No title

かつさん、今回のショパンコンクールみたいなの初めてじゃないですかね。
レベル高くて、ピアノ愛好家としては、タレント揃いで楽しませていただけましたね。
インタビューも入ってきて、反田さん、筋肉と脂肪の付け方までこだわってるんだとか、小林さんこんな美しく大人になってと、近所のおばちゃん状態になったり、かてぃんさんも、またよかったです。ボロネーズ素晴らしかった。
こんなん順位つけんの、無理ゲーじゃね?と思ってみてましたが、コンクールは順位つけるものですからね。審査員も大変だ。
長い長いコンクール期間を、体力・気力をコントロールして、ベストコンディション持ち続けられた人が勝者なのでしょうね。
ミスコンもそうだけど、誰が一位になってもいいというか、クラッシック音楽を広めるお祭りと捉えておきます。
PTNAの小林愛美ちゃんの演奏、今となってみると感情がほとばしって、フレッシュですね。こんな素晴らしい大人の演奏するようになったなんて、本当感慨深いです。

ボ→ポ

続けてすみません。ポロネーズですね。すぐ、ボロネーゼとごっちゃになる。汗

角野さん、クラッシックを広めたいって、何かでおっしゃってましたので、目的は果たしたのでしょうね。正直あそこまで凄い人とは思っていなかったのですが(失礼)、新鮮で、コンクールの中でどんどん輝きを増していき、驚きました。

かつさん、私も、小林さんの繊細な音大好きです。心に響きましたよね。

というか、皆すごすぎて、、、ガシェヴさんもよかったし。。。もうキリがない。
順位って、なんなんでしょうね本当。

 こんにちは。ついにかつさんブログでもショパンコンクールの話題が?!予備審査から配信で全部聴けるとあって、かつてない盛り上がりでしたね。
私は全部はさすがに無理でしたが、各ラウンド半数くらいは聴きました。でも本選に残った方は、色んなタイプの方がいらっしゃって“ショパンらしさ”がますますわからなくなってしまいました😵

本選で私の心に残ったのはスペインのガルシア・ガルシアさんです。登場時から満面の笑み!まだ一音も出していないのに会心の演奏後みたいな笑顔。演奏中もこのフレーズ、ここのハーモニー大好き!みたいな気持ちが伝わり、聴いていて嬉しくなりました。緊張&自爆記録更新中の身には信じられないメンタリティですが、これから本番前にはガルシアさんの笑顔を思い浮かべてみようかなと思います!
※web発表会楽しみにしています!お忙しいでしょうから返信は気になさらないで下さい。

「ショパンらしい~」。。。

ショパコン、ひとまず終わりましたね。
2位の反田さん、2年くらい前に地元で演奏会がありましたが、実演や予習で聴いたCD等の印象は、フォルテ等で、打鍵が凄く強い弾きかたをする方だなぁ、というイメージでした。
モスクワ音楽院での、ロシア風メソッドの学びの影響だったのでしょうか。
演奏会のアンコールに、ショパンのエチュード(たしか、一番最期の、鐘がなるような音を3回鳴らして終わる曲)で、それまでのプログラムからそんな傾向だったのですが、打鍵があまりにも強くて、特に低音弦など、「なんか、だんだん調律が狂って来てない?!」と感じられるほど。
その後、ショパン音楽大学に進まれ、弱音の弾きかたについて研究されたとのこと。
その時々の自分の状態について、どんな学びが必要で、そのためにはどうすればいいか、賢明な判断をされて着実に実行される方なのだな、と思います。

小林さん、身を乗り出して弾いてるのがスゴい。。。
しっかりした強奏もですが、早いパッセージが凄く明確に弾かれている気がしました。
確かに、ショパンを弾くには、アクセント的な和音の部分など、もう少し軽いタッチの方が良いのかも知れませんが、この曲の曲想自体がある程度激しいので、こんな感じでもいいのかな?と思います。
「ショパンらしくない」と言われた方で、あんまりピアニストに詳しくない自分でも思い浮かぶのは、過去のショパコン優勝者の、ユリアンナ・アブデーエワさん。
情緒的な感じより、明晰な表現をされる方で、色々な意見も当時あったように思います。
ちょっと話は飛びますが、先週のNHKEテレ「クラシック音楽館」で、ブーニン始め、過去のショパコン優勝者の演奏が放送されましたが、若いときのポリーニの演奏も出ていました。アブデーエワさん同様、隙のない明解な演奏。
ショパンコンクールに関しては、過去の「ポゴレリチ事件(?!)」もありますし、「ショパン」に求められるイメージをきちんと反映させた演奏を優先するのか、新しい一面を見せるような演奏を推していくのか、審査員も悩み処なんでしょうね。。。

web発表会の準備で忙しいなか、長いコメントスミマセン。お返事不要ですので。









Re: ボ→ポ

pianonさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

80年年代後半から90年代前半にかけて(バブル期)、日本人が海外に留学し有名なピアニスト/教授に師事したことで一時期盛り上がったようですが…
今回のようにタレントぞろいなのはいままでも、これからも?ないような気がします!
また近年のコンクールではチャイコフスキー第2位の藤田真央さん、エリザベート第3位の務川慧悟さん第4位阪田知樹さん
ロンティボー=クレバス国際コンクール第1位三浦謙司さん※第2位は務川さん
ほかにも辻井伸行さん、牛田智大さん、角野隼斗さんら才能あふれるピアニストがたくさんいて、、日本人ピアニスト黄金期?!

審査する側、審査される側ともに大変ですよね。
ある音楽ライターのかたが昨今の多様性に審査員も審査されていると仰っていましたが本当にその通りだと思います。
いまはコンクールで名前を売って音楽レーベルと契約して…がピアニストの道でしたが、いまではYouTubeで演奏を聴いてもらい売り込むことが出来ますからね
コンクールの意義って何だろうと感じますが、、愛好家としてはオリンピックのようで楽しいですね
※緊張感もなく楽しんで参加者に申し訳ない!!

Re: タイトルなし

momokaoyuyuさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

コメントをいただいてから4日も経過してしまいました。
返信が遅くなり申し訳ありません!

まわりのピアノ友達やほかのブロ友さん程熱心に見ていたわけではないので、この話題に触れることにためらいを感じたのですが…
反田さんや小林さんの演奏を聴いて書きたくなってしまいました。。
(;´Д`)
>色んなタイプの方がいらっしゃって
本当にそうですね!
演奏だけでなく衣装や舞台上の振る舞いまで多様というか自由な雰囲気がありましたね。
「ショパンらしさ」だけでいうとブーニンやユンディ・リもあまりショパンらしい演奏とは言えないように感じますが、コンクールらしさはあったように思います。
ガルシア・ガルシアさんは「ショパンらしさ」も「コンクールらしさ」もないコンサートのような雰囲気でしたね。
※チャイコフスキーコンクールの藤田真央さんもそうでしたね

わたしも緊張&自爆記録更新中!一度、口角を上げると緊張がほぐれると聞いて試してみましたが…今度は満面の笑みで挑戦してみます!!

Re: 「ショパンらしい~」。。。

もとブラス娘さん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

コメントをいただいてから5日も…
返信が遅くなり本当に申し訳ありません!

高校3年生でピアノをやめてから5年前に再開するまでクラシック音楽を聴かなくなっていたので、反田さんが高校在学中に日本音楽コンクール第1位になったことも、デビューリサイタルのときはサントリーホールを聴衆で埋め尽くし話題になったことも全然知りませんでした!
以前はそんな感じの演奏だったのですね。反田さんも小林さんもコンクール出身のかたはダイナミックで聴き映えする演奏を身につけるのかもしれませんね。
※そういう意味で牛田さんはコンクール向きじゃないのかも…

この頃の小林さんの演奏は熱演という感じですね
中村紘子さんがジュリアード音楽院時代に弾き方を直すよう指示されて大変苦労したようですが、小林さんもこれだけのピアノテクニックを身につけていながら弾き方をかえるのは大変だったでしょうね
※よくレッスンをサボったって言っていましたよ!意外!!
(* ´艸`)クスクス
このころもじゅうぶんに凄いですが、わたしは断然いまの弾きかた/演奏のほうが好きです♪

アヴデーエワさん、、そうですね。
じっくりとアヴデーエワさんの演奏を聴いたわけではありませんが、マズルカOp.30を聴いた時はショパンらしい演奏とは少し違うかなと感じました
ただショパンらしい演奏だけが評価されるわけでもないですからね
ブログ記事の中でカタジーナ・ポポヴァ=ズィドロンさんのインタビュー記事を紹介しましたが、今回のショパンコンクールの審査員を務めたディーナ・ヨッフェさんは「どこかに理想的なショパンのスタンダートのようなものがあるわけではない」と話していて審査員の先生がたもいろいろ考え方が違うのでしょうね。
こちら↓
https://note.com/ptna_chopin/n/nf1bf676c1e51

参加するほうも、審査するほうも大変。。
わたしたちのように見てるぶんには気楽でいいですね♪アマチュアの特権!
((´∀`))ケラケラ

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

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