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ピアノコンクールの採点方法について思う事

※長文で少し過激な内容となっています

フィギュアスケートを見てて気が付いたのですが
①テクニカルメリット
②アーティスティックインプレッション
とはもう言わないのですね(いつの時代

アーティスティックインプレッションは直訳すると『芸術的な印象』なんですが
抽象的評価なのにもかかわらずテクニカルメリットもアーティスティックインプレッションも6.0満点と同等の評価で、当時から非難されていた記憶があります(違うかも)


今現在は
TES:テクニカルエレメンツ(技術点)
PCS:プログラムコンポーネント(演技構成点)
と言うらしいですよ。。

芸術点から演技構成点となって何が変わったのかというと
演技威力や音楽の表現といったインプレッション要素は残しつつも、スケーティング技術や技と技を繋げる技術といった、芸術性を表現する技術が盛り込まれています。
羽生選手は演技構成点も非常に高いですね


芸術性にも採点項目をつけ抽象的評価を極力排除する工夫


私はこれがとてもいいことだと思うのです。
芸術に採点をつけるということに疑問が出てしまうのですが…コンクールやコンペティションが存在し競わせる以上は主観による抽象的評価を極力排除するべきと思うのです。


ではピアノコンクールの採点方法はどうかというと
たとえばピティナコンペティションの場合、採点表に評価する項目の例が記載されています。

ピティナ①Webサイト

【審査員が評価する項目の例】
①音の正確さ・明確さ
②音・響きの美しさ
③拍子とリズム・拍節感
④テンポの選び方
⑤メロディと伴奏のバランス
⑥暗譜の精度
⑦デュナーミク
⑧「四期」それぞれのスタイルを適切に表現する力
⑨音楽の構成力
⑩自発的に音楽を楽しんでいるかどうか
⑪ステージマナーなど

しかしこれは評価する項目のなんです。
あくまでも評価する項目と割合については審査員に任せてられていて、内訳がわからないまま【評点】がでます。
※寸評はもらえます。

『点数はまさに「人それぞれ」です。審査員が聴く観点も様々なら、参加される方々の演奏・状態も様々です(中略)選曲によっても、点数は変化します。予選通過や決勝進出という「結果」に関して言えば、「時の運」も関係します。』
と審査員のコメントが掲載されておりますが…『時の運』って


さらに…

ピティナ②Webサイト


『バロックの曲などで、同じ部分を繰り返す際、二回目で即興的に装飾音を加えるなどして変化させることを「ヴァリアントする」と言います。
(中略)予選通過を視野にいれ、安定した演奏を目指すあまり、「ヴァリアント」に挑戦しない方もいるかもしれません。
(中略)「予選を通過するために無難な演奏をする」という発想でコンクールに臨むのは、良い姿勢とは思えません。』

バロック曲なら即興的に装飾を加えろというのちょっと信じられません
わたしは審査員の主観にゆだねられていることが【より正しい評価】につながるとは思えないです。
【⑪審査員でステージマナー】を重視する方が揃ってしまったらどうするの(お辞儀の角度


評価する項目があるなら各項目にそれぞれ点数をつけるのではダメなのか。
不思議に感じます。


ただ…熱く書いてみたけれど
自分には全く関係がない

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コメント

No title

こんにちは!

ピアノをやっている人ってフィギュアスケートやバレエが好きな人多いですよね。
しかも、採点基準や構成に詳しい人が多い気がします。
知っているとより楽しいのかもしれませんが、私はそういうのめんどくさい人なので純粋に好きか嫌いかで楽しいでいます♪

で、ふと思ったのですが、そもそもどれほど公正さを突き詰めたとしても芸術的要素を持たせると完璧な”公正な評価基準”というものは作れないのではないかと。
芸術性とはいったい何なのかという壮大な理論に挑まねばなりませんから(笑)

芸術的なものに順位をつける大会というのは、結局のところ、採点する人達をいかに認めさせるかという戦いなので(極論?)、その人たちの思考を読み解き、それにふさわしい表現ができるか否かという能力を問われているのではないだろうかと思うわけです。
その場その場でアプローチを変えられる技術があるかないかという・・・。
”時の運”というのもその時に求められているものを感じられたか、時節の流れに乗れたかどうかということなのではないかと。
ゴッホなんて生きていた間は2枚しか作品が売れなかったのにいまでは・・・・・ですもん。
時代の主流に乗っているということも、芸術のエンタメ的側面から見れば非常に重要な要素であるように思います。

であれば、どのような基準で評価されようともそれは妥当性がのあることと言えるのではないのかなぁと思うのですよ(笑)
言ってみれば、何事も、その時その場においてはすべて正しいのだと(笑)

Re: No title

たぬぴょんさん
こんにちは。コメありがとうございます。

ちょうどフィギュア盛り上がってますね。私もフィギュア大好きなんです。
羽生選手、宇野選手も良かったのですが、3位フェルナンド選手が演技が好み(ナイショですよ^ ^;
ルールについてはジャンプの加点の高い順番くらいならわかるですが、ルッツとフリップは見ただけではわかりません。残念。
ルールがわかると『楽しめる』というよりは『納得』出来るんです。
フェルナンド選手がなぜ宇野選手より下だったのか納得出来るのです。

私もたぬぴょんさんのいう通り、芸術を完璧な”公正な評価基準”をもうけるのは難しいと思うし、そもそも芸術を競わせる事自体無理!と思うのですが、順位をつける以上は好みだからではなく、1位の納得できる根拠…最下位の納得できる根拠を示してほしいのです。
納得できる根拠を示すためには、技術力だけでも【評価基準と重要性の比重】をもうける必要があると思います。
個人的には、その【評価基準と重要性の比重】が芸術の正しさである必要はなくて、そのコンクールにおける正しさであれば良いと思うのです。。
ブログにも書いているのですが、私は面倒くさい人間なので『根拠を出せ!』ってなる(笑

話は変わりますがエンタメ性だと、最近テレビ(お笑い?)でよく見かけるピアニストがいらっしゃいますよね。
ピアニストが生き残るのには彼みたいな存在は重要だと思うのですが…何故だろうか、演奏を聴いた事もないのに受け付けない(笑
イケメンすぎるのかな?

No title

おはようございます♪

フィギア男子、金銀並びましたね!!
興奮しました!!
すげ~~!!マジすげ~~!!みたいな?(笑)

納得かぁ~~。
そういう基準があればあったで、目指す人がみんな同じ方向向いちゃって面白くなさそうですけど・・・(;^_^A

でも、私の周りは根拠を示せば示すほど怒っちゃう人ばかりなので、誰もが納得するしかない根拠がああればいいのにってつくづく思いますよ。
理不尽な環境で働いていると、根拠云々より、なんでもあるがまま「そういうものなのね」と諦める癖がつくんですけどね。
マニュアルやら規則やらを持ち出して説明するのも面倒なんですけど、そもそも結果を受け入れられない感情の方を何とかしないと話もできない・・・(;^_^A
理屈や根拠があれば納得できる人はある意味とても成熟した大人なんだと思います。

テレビに出るイケメンピアニストですか?
清塚信也さんかな???
普段テレビを見ないのでネットや職場で見聞きするような人しか知らないので、他に思い出せないのですが、確か技巧派の方ですよね。
かつさんはイケメン受付けないんですか?
私はイケメン好きです!( ´艸`)
癒されます・・・(〃▽〃)
朝、コンビニのレジとかがかわいい兄ちゃんとかお姉ちゃんだったりすると一日中ハッピー♪

いったいなんの話・・・・・(;^_^A

お笑い系(?)だと宮川さんとか青島さんとかのコンサートはすごく楽しいです。
まさにエンターテイメント!
F.グルダのステージも生で聴きたかったです~~( ノД`)シクシク…




Re: No title

たぬぴょんさん

コメありがとうございます。
凄く興奮しましたね!!いやフィギュア以外も連日の選手の活躍に興奮しています

たしかに根拠を示しても感情的なって怒り出す人がいますよね。
私もフィギュア女子の宮原選手の回転不足はちょっと理解できないし。。
「出来栄えの加点がつかなくとも、減点になるほど回転不足ではないと思うけど?」となります。
ルールを決めたところで人間がジャッジするので誰もが納得というのは難しいですね。

でも好き嫌いは別として、良い演奏の判断基準は欲しいなと思うんです。
私はどういう演奏を目指すべきか、『良い演奏』『正しい演奏』が何なのかわからない。
評価される演奏に基準があって初めて、これが『良い演奏』『正しい演奏』なんだなと理解ができるのです。
自分から湧き出る個性のようなものが皆無なんですよね。

ちなみにイケメンピアニストは清塚さんで正解です。
私もテレビを見ない(というかテレビがない)ので演奏を聞いたことがないのですが
技巧派だったのですね。勝手に酔いしれ派かと思っていました(^^;

私はイケメンは受付けませんよ!!!
だって悔しいから(うつわのせい)
でも最近は中学生、高校生をみるとみんな可愛く見えるんです(老化のせい)

わたしは滅多にコンサートには行かないですし、行くとしたらクラシックだけですね。
唯一、小原孝さんのコンサートへ行ったのですが笑うところもなく(あたりまえ…)
でも青島さんのコンサートは楽しそうですね!題名のない音楽会も存在だけで笑える。。
私も好きです。

No title

はじめてコメントします
バロックのPTNAの所を見てビックリ!
PTNAは受けるつもりは全くないのですが、違うところで息子がバロックを演奏、しかも繰り返すので、とてもタイムリーな話題でした
ありがとうございます(^_-)-☆

イケメンピアニストの話題で盛り上がってますね(笑)
かっこいい♪
けど、ピアノの演奏内容とは分けてしまいます
かっこいいとメディアが取り上げてくれるから、聴いてもらうきっかけになるという点でいえば羨ましいです
興味もってもらえないと聴いてもらえないですものね・・・

Re: No title

ちびママさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

私は昔ピアノを習っていたこともあって頭が固いので
個人的にコンクールで即興はどうなんだろう…って思うのですが
弾く楽しみ方が増えるのはいいことですよね。。

ちびママさんのブログを拝見しいつも癒されています(^^♪
息子くんかわいいですね。
次はバロック曲を弾くのですね、すごい!!応援しています。

あと、イケメンピアニストはちょっと反則ですよね!っね!
イケメンなのにピアノも上手いってどういうことなの?
足が臭いぐらいのマイナスがないとちょっと割に合わないですよ(腹黒い!)
テレビは「イケメン」とか「美少女」とか好きですからね。
クラシックを聴いてもらう入り口として、彼らの存在は大切なんでしょうね。

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

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