記事一覧

ピアノの弾きかたのビフォーアフター

ピアノは脱力した状態で弾かなければいけない

地動説やダーウィンの進化論にならぶ定説になりつつありますね。。
(;'∀')
ピアノを再開した当初は『脱力』という言葉に強い違和感を覚え、正直いま現在でも適切な表現とは思っていないのですが
そんな私も余分な力を抜き、しなやかに演奏できるよう心掛けています。

一方、「どこを(場所)」「どのくらい(程度)」「どのように(方法)」脱力するのか
については決まりがなくピアニストや先生がたの解釈と判断にゆだねられている感じがします。
また、指のかたち、指の方向、腕の使い方等々も教える方によってさまざま
このようにして数多の『奏法』があみ出されていくのでしょうね。

個人的には唯一絶対の弾きかたはないと思っています。素晴らしいピアニストの演奏動画を見ても皆さん弾きかたが違いますしね。
※それでもホロヴィッツもアルゲリッチも「この奏法だ」と言い切るかたもいますが、、それはもはや怪しい新興宗教でしかないと思う

ただ「なんでも自由」は不自由
自由に弾いて構わないと言われるとどのように体を動かせばいいのかわからず路頭に迷ってしまうので、(それを生徒に押し付けるかどうかは別として)先生自身は「こう弾くことがベスト!」というポリシーを持っていてほしい。。


ピアノを再開して一番最初に教わった先生は脱力奏法を勉強されている方で色々なことを教わりました。
・指の少し内側に向ける
・手のひら/甲、指にも力を入れない
・指の腹近くで弾く
※脱力奏法と言ってもさまざまな考えかたがあると思いますが、肘を外に張り脇を大きく開けるので指が内側に向くのは自然な形のように思いました。

大人になってから弾きかたを変えるなんで出来るのだろうか?そう思っていましたが…
ピアノ再開当初


一年後


意識して練習すればそれなりに身につくものだなぁと感じます。


いま現在は別の先生に師事し、弾きかたについては下記のように指摘を受けます
・指は少し外側に向ける
・指はつぶれないよう(握りこぶしひとつぶんが入る程度に)指を立て形を作ってから打鍵する
・真っ直ぐ下に鍵盤の底まで打鍵する


手首や腕の力を抜く等々共通する点もありますが、まったく異なる指摘も多くピアノ再開3年目にして2度目のフォーム修正中
以前の指の方向
20210206031147c58.jpg


現在の指の方向
2021020603114780b.jpg



でも以前教わったことも役に立つと信じていますし、あたらしい弾きかたを覚えたら今よりももっと演奏/表現の幅が広がると思う

いま絶賛苦戦中だけれど。。
(;´Д`)

現在募集中の企画はコチラ!!

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ やり直しピアノへ
にほんブログ村

関連記事

コメント

いつも楽しく読ませていただいてます♪
私も昔は完全脱力奏法の先生に師事していましたが、どの時代の曲も同じ奏法&音色になることに「それは違うんじゃね?」と違和感を感じ、退会させていただきました。
ホロヴィッツとアルゲリッチのことを、もろ自分と同じ奏法の頂点、とおっしゃっていたので、かつさんの文章を読んで笑ってしまいました(*´艸`)

かつさんの今の先生は、指を外側に、というご指導とのことで、文字だけではハテナ(?_?)でしたが、写真を見てミョーに納得!
そのほうが鍵盤に対して指が真っ直ぐになるのですね!
初めて気付き、自分でもそうしてみようと思いました。
それで質問なのですが、高音や低音を弾くときも、指を外側にして弾くのですか?

No title

かつさん、いつも楽しく読ませていただいてます。
わたくしも奏法については随分悩みましたが今は自分の中で確立できています。
いろんなピアニストや先生がおっしゃるようにピアノのテクニックや奏法は唯一の正解がある訳ではなく、極論それぞれのピアニストが自分で確立した奏法を持っているといえるようです。それは、人ぞれぞれ指の形、指の長さ、手のひらの幅・奥行き、腕の長さ、身長体重などが異なるからです。

そして、フォームは演奏する内容によって変わります。

指を曲げる、伸ばすに関しては、速いパッセージでは手首を上げて指をニャンコみたいにして弾くのが適していますし暖かいゆったりとしたメロディーは指を延ばして指の腹を使うのが良いとか、いろいろありますね。

ホロヴィッツの演奏動画を見れば分かると思いますが、ホロヴィッツは高速で細かいパッセージを弾くときは指がくるりんとニャンコの指に成っています。

打鍵の方向についても、大音量がガーンと音を鳴らすときは、鍵盤の斜め奥に向かって弾くと良く鳴ってくれますし、ピアニッシモは指を固めて腕の重みを上手く使ってそっと真下に押すとか、音を遠くに飛ばす p の時は指を手前に引き戻しながら弾く、など色々な使い方をします。

それらは全て、欲しい音をとうすれば得られるかを自分で試行錯誤した結果得られるものだと思います。

腕をハの字にするべきかに関してはオールド・ロシアン・メソッドでは本を脇に挟んで弾く練習をするのだとか。桐朋学園卒の先生お試しレッスンを受けた時は「脇が空いてない」ですね、と褒めてもらったことがあります。

わたくしは奏法は先生に習うものではなく自分で考えるものだと思います。先生の奏法にかするアドバイスは参考情報だと思います。

カツさんの音はとても美しいので、色々と苦労している効果が出ているのだと思います。

No title

かつさん、音が洗練されて来てますね!
大人ピアノ再開組に勇気と希望をありがとうございます!
私も最初「脱力」って何?と調べると、怪しい練習方法を、ドヤっと紹介していて本当か?と思ったのがありました。新興宗教に、思わず笑っちゃいました。もちろん、そうじゃない素晴らしい先生方のもあります。
クラッシックのピアノ奏法といっても、それほど劇的に昔と変わっていないと思うので、「脱力」は、上手いこと市場に刺さったバズワード的な気もしました。ただ、昔と確かに指導法のトレンドは変わってきて、より音色にフォーカスされているのかなとは思います。私が昔習った頃は、テクニック寄りだったような気がする。ほんとツェルニー地獄でしたよ。
なので、今の人は羨ましいです。もっといい教材もあるし、ネットはあるし。
脱力について、先生に質問したことあるのですが、やっぱいろんな要素が入って、簡単には説明できないようでした。私も引き続き、脱力について勉強して上書きしていこうと思います。絶賛苦戦中だけど、楽しみましょうね!

No title

かつさん、こんにちは‼
かつさんの演奏、随分腕も自然に動いて柔らかい弾き方になりましたね。
私の今の先生は、弾き方についてはあまり言わないかわりに、音色については細かいです。
いい音が出せるようになったら、いい奏法ができていることかな~と考えてます。
今回のかつさんのブログを読んで、いくつか思い出したので私のブログに書いてみました。よろしければお立ち寄りくださいね(^○^)

No title

かつさん、こんにちは。ピアノ再開当初の映像も、すでに充分手の形綺麗じゃないですか。さすが小さい頃にきちんと練習してきた方なんだなぁと思いました。いつも音がクリアで羨ましいです。一年後の映像は更に柔らかさが加わって良くなってますね。私も脱力の本当の意味をまだ理解できてないのでまだまだ修行が必要です。

Re: タイトルなし

紫帽子さん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

>ホロヴィッツとアルゲリッチのことを、もろ自分と同じ奏法の頂点
そう言い切る先生がいらっしゃるだろうなと思って書きましたが、、やはり実在しましたか!!!
Σ(・□・;)

脱力奏法は広く知られた演奏方法であり、脱力奏法で演奏される素晴らしいピアニストがいるのも事実ですが…
脱力奏法に限らずですが、「この奏法以外はすべて間違い」という排他的な考え方や「偉大なピアニストは全員この奏法」という無理ある説明は不信感を生みますよね。

あとご質問いただきました件ですが
高音部/低音部を弾くときも指先の向きは変えず(少し外側)、腕を動かすと先生から教わりました
※本当は動画にしてお見せしたいのですが、、なにせ自分も習得できてないので先生から教わったことが伝わらない
(;´・ω・)
以前は肘を外に張り脇を大きく開けて弾いていましたが、現在の先生は脇を閉めない程度(自然なかたち)で腕を動かし肘の位置をずらさないと弾けません。。

個人的には右手上行/左手下行するときは弾きやすいのですが、右手下行/左手上行するときはバックしているような感覚があり少し違和感を覚えます。
体が慣れるまでは教わった通りに練習しようと思いますが、先生からも「どうしても弾き難かったら無理せず言ってください」と言っていただいたので違和感が拭えない場合は相談してみようと思っています!

Re: No title

MrBachLoverさん、こんにちは
返信が遅くなり申し訳ありません!
コメントありがとうございます♪

>ピアノのテクニックや奏法は唯一の正解がある訳ではなく、極論それぞれのピアニストが自分で確立した奏法
そうですね。
広く知られた奏法は権威ある音楽大学教授のレッスンや著書が下地になっていたり、一流ピアノストを分析/研究し身体の動かし方を模倣したり、人間の骨格から合理的な動かし方を調べたり、、と知識と経験が詰め込まれているとは思いますがそれが万人に合うとは限らない。
体格に個体差があり、得意不得意があるので唯一の正解はないのでしょうね。
大好きなピアニスト、ホロヴィッツやプレハッチが指を伸ばして弾いていたので私もマネみましたが関節が弱く鍵盤の戻る力に負けてしまい全然うまくは弾けませんでした。
やはり海外の人は骨格が大きくしっかりしているので華奢な日本人がそのままマネても同じように弾くこと/音を鳴らすことは難しい。。
MrBachLoverさんのおっしゃる通り自分で自分にあった方法を見つけるしかないのでしょうね

「自分には合わない」と思っても慣れも問題の可能性もあるので判断が難しいですし、自分自身で「ベストの弾きかた!」を見つけたとしてもバッハ、ベートーヴェン、ショパン、ドビュッシー、プロコフィエフで同じ弾きかたで良いどうかは考える必要があると思うので『自分にあった弾きかた』もまた答えがないのかもしれません
…ただそれだと路頭に迷ってしまいますので、いまは先生から教わった弾きかたをある程度習得し自分の基礎に出来ればいいなと思っています。

腕をハの字にし脇を空ける弾きかたについて、ピアニストでロシアンメソッドを教えているかたが否定的な意見を述べている動画を目にしたことがあります。
※どういう理由で否定していたかは覚えておりませんが…

MrBachLoverさんは奏法についてご自身の中で確立できているのですね!
自分で自分にあった弾きかたを見つけるのは大変ですし、「確立できている」と言い切れるのはなかなかできないこと!
本当に素晴らしいですね。わたしも早く自分自身にあった弾きかたを見つけたい/身につけたいです。

Re: No title

pianonさん、こんにちは
返信が遅くなり申し訳ありません!
コメントありがとうございます♪

ご視聴ありがとうございました。
たった2年、3年で劇的に変化しませんが、「いまさら弾きかたを変えようとしても…」と言って諦めないでよかったなと思います。

エマニュエル・バッハ(子どもバッハ)も「指を曲げ、手の力を抜いて弾く」と書いているので最近になって言われ始めたことではないのですが、「脱力」という言葉が新鮮だったのかもしれないですね?!
もっとも、こどもの頃は「もっとフォルテで!!」と何度も注意され、ちからいっぱい弾くよう言われたので、ピアノブーム時に知識やスキル不足のかたが指導者になってしまい誤った教育がなされていたのかもしれません。
でもpianonさんの演奏を聴くとテクニック寄りの教育も正解なのではないか?!という気がします。やっぱりテクニック(メカニックスキル)も重要ですからね

わたしも再開当初「脱力して弾く」ということがまったくわかりませんでした。
→( ゚Д゚)ハァ??
まさに25年のブランクで浦島太郎状態でしたね※現在も漂流中

普段は電子ピアノで練習しているので「脱力し弾くことで音が響き、音色が豊かになる」と言われても十分に理解することは難しいのですが
ちからが入ってしまうとスムーズに腕や指が動かない、音がつながらず音楽にならないのは実感できます!
試行錯誤するしかないですね!お互いに楽しみながら頑張りましょう♪

沈めるフォルテ

かつさん、こんにちは。ゆっくりの、厚い和音の連続、指替えの無い速いパッセージ、両手のアルペジオなど、沈めていく奏法が、逢うところが多くあります。

Re: No title

ぴあのりこさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

奏法は素晴らしい演奏をするための方法であって、奏法ために音楽があるわけではないですから
弾きかたがどうであろうといい演奏が出来れば問題ないですよね。
ただ私はピアノを再開して最初の先生が脱力奏法の先生でよかったなと思います。
こどもの頃、身体の動かし方を教わったことはなくすべては自己流…というよりも手首や腕なども意識せず弾いていました。。
動画をみ返してみてあらためて身体(指/手/手首/腕/肩)の動かし方によって音も全然違うなと感じますね。

ちなみにわたしは左手のほうが柔らかくしなやかに動くと褒められました♪
右手のほうが指は回るのに…不思議ですね
(;´Д`)?

Re: No title

Gariさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

再開当初のリハビリ感。。
手のかたち綺麗でしょうか?!いつも手のかたちのクセがすごいって褒められます
((´∀`))ケラケラ
脱力についてはわたしも全然意味を理解していなく、鍵盤を押し付けないようフワフワ弾いていました
ピティナの講評や現在の先生から打鍵が弱いと指摘を受けるのも脱力奏法のせいではなくて、理解できていないだけなのだと思います。。
でもまだまだこれからですよね?!一生修業と思ってゆっくり無理せず修得していきたいと思い

No title

かつさんのピアノ、特に音色やタッチに対する向上心はすばらしく、またそのために実際に頭と体を動かして日々努力する姿は本当に尊敬に値します。多くの人がかつさんの記事に励まされ、また触発されていますよね。
日頃電子ピアノで練習されていてこれだけ音が美しく表現力が豊かな人はそうそういないなあと思います。
これだけピアノへの愛と情熱に溢れたかつさんだからこそ、やっぱり電子ピアノではもったいないです!ぜひとも、できるだけ早く、生ピアノ(できればグランド!)を買っていただきたいなあ。今課題としてあげられている点(打鍵が弱いなど)もきっと飛躍的に良くなると思うんですよ。私が単発レッスンを受けていた上級者さんも「楽器が育ててくれる」とよく言ってました。
自分もデジピなのに差し出がましいこと言って申し訳ありません。

Re: 沈めるフォルテ

フルーツタリアンさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

「指を曲げて弾く/伸ばして弾く」「脇をどのくらいひらく」
今の自分だと実際の動きでしか捉えられませんが、出来ることが増えると音色の違い、早いパッセージ/同音連打時の弾きやすさや音の響きに違いを感じられるようになるかもしれないですね!

>沈めるフォルテ
(;'∀')?!!ものすごく奥が深い!違いがわかる男になるべく頑張ります!!

Re: No title

タワシさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

>多くの人がかつさんの記事に励まされ、また触発されていますよね。
いやいや、そんな素晴らしい宣教師のようなものではありません!!!

こどもの頃、ジョセフ・レヴィーン著『ピアノ奏法の基礎』を読んで「いまさら弾きかたなんて変えられない…」と諦めたのに、
ピアノ再開後に音色やタッチを考え、追求しようと思ったのは大人のかたのピアノに対する情熱に触発されたからだと思います。
あとは最初に音色やタッチの重要性について教えてくださった脱力奏法の先生のおかげです

でもやっぱり電子ピアノには限界がありますよね。。。
グランドピアノでのレッスンで「本当だ!音色が違う!!」と思っても家で感じることが出来ませんから。。

実家にアップライトピアノがあるので自宅に移動させたいなと思ったのですが、
母親から「はく(猫)は大きな音が苦手なのに、、可哀そう」と言われて思いとどまりました。。
なのでいつかネコが旅立ってしまったとき、寂しさを紛らわすためにもグランドピアノをゲットしようと思っています

それまでは練習室や市内の学校の音楽室にあるピアノを借りて頑張ります
※コロナの影響で音楽室の貸し出しが減ってしまった。
( ノД`)シクシク…

でもタワシさんに「電子ピアノではもったいない」と言っていただいてすごくうれしかったです!
それこそわたしにはもったいないお言葉!

お互いにデジピ族として少しでも上達できるよう頑張りましょう♪

ピアノに助けてもらいましょう

よく整備されたグランドピアノは、練習・演奏を助けてくれます。(タワシさんに一票)

わたしの場合、アップライトからグランドに買い換えたら、ほぼ問題は解決しました。
悲しいことに、手が小さい、という問題はどうにもなりませんが。
(かつさんの手は理想的に見えます)

電子ピアノはピアノとは別の楽器だと思います。
クラシックには使えないと感じています。

たぶん、かつさんは電子ピアノの能力を超えてしまったのです。

Re: ピアノに助けてもらいましょう

ぴあのけものみちさん、こんにちは
返信が遅くなり申し訳ありません!
コメントありがとうございます♪

>かつさんは電子ピアノの能力を超えてしまったのです。
なんて嬉しい褒め言葉でしょう!!ありがとうございます。
猫の事や住宅環境等々あり音が出ないようにヘットフォンで練習しているのですがやはりピアノは良いですね、特にグランドピアノ!
買うのであればボストンのグランドを手に入れようと思っていますが…やはりいまは我慢。。

でも市の施設ややすい音楽スタジオばかり借りていないで、時々はしっかりと整備されたグランドピアノで練習した方がいいですよね。
繊細なタッチを覚える意味でも、モチベーション的な意味でも…
アドバイス、ありがとうございました!

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

お気に入りピアノブログを”勝手”にリンクさせていただきました。。 リンク設定拒否の方はお手数ですがご連絡ください!

ブログランキング