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いまさらになって知る作品番号

何十年もクラシック音楽を聴いて、ピアノを習ってきたのに、いまさらになって知ることありますよね
先日、作品番号(Op.)と整理番号もしくは作品目録番号(バッハ:BWV.、ヘンデル:HWV.、モーツァルト:K.など)の違いをはじめて知りました

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作品番号は1冊の楽譜として出版した際につけられる通し番号(連番)
整理番号/作品目録番号は作品番号がない、もしくは欠落が多い場合に作品番号に変えて用いられる番号
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by wiki先生の要約

なるほど!


長い歴史を持つ楽譜出版社(たとえばドイツのブライトコプフは18世紀に設立、ドイツのペータース社やイタリアのリコルディ社は19世紀設立)も
バロック期には存在していないので、バッハやヘンデルの作品は作品番号がないのね

逆を言うと、作品番号が多い作曲家は当時からクラシック愛好家から支持され多くの作品を世に送り出した!と言えるのかしら?


ベートーヴェンや今現在は演奏される機会の少ないウェーバー作品の多くは作品番号が付けられているので当時から(は)人気があった、
一方で整理番号であるドイッチュ番号(D.)が1000近くあるのに、作品番号が170程度にとどまるシューベルトはあまり支持されていなかった、死後評価が高まった作曲家と言えそう

モーツァルトはどうなんだろう??
モーツァルト作品は整理番号であるケッヘル番号(K.)が使われていますね。
ふたたびwiki先生で確認すると
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出版順に通し番号を与えるという習慣がなかったから
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と記載されていましたが、モーツァルトがなくなったのが1791年、ベートーヴェンがピアノ三重奏(Op.1-1)で作品番号が与えられたのが1792年
こんなわずかな期間で習慣化するかしら?
もっと言うとハイドンのピアノソナタ第21番から第23番は1774年に出版されOp.13がつけられているけれど…

演奏家としての評価が高く作曲家としてはそれほど支持されていなかった、、ということなのかな?



ちなみに…整理番号が多く複雑な作曲がいますね?!
スカルラッティ
ロンゴ番号(L.)、カークパトリック番号(K.)、ペステッリ番号(P.)、ファディーニ番号(F.)の4つあるらしいですよ
わたしは子どもの頃からロンゴ番号が一般的だと思っていましたが、カークパトリック番号が一般的のようですね
すでに複雑なのに(K.)がケッヘル番号じゃないというトラップ!!

個人的に厄介なのかハイドン!
ハイドン作品の一部に作品番号が付けられていますが、一般的にはホーボーケン番号(Hob.)もしくはランドン番号(L.)が使用されます

もともとホーボーケン番号で整理されていたけれど偽作や抜け漏れが多数あったため、新たにウィーン原典社がランドン番号を振ったらしい
けれどランドン番号にも偽作や抜け漏れが多く含まれていたため浸透せず、結局ホーボーケン番号が使われるという大混乱ぶり!
YouTubeで検索するとどちらも引っかかるという…
しかも(L.)がロンゴ番号じゃないというトラップ!!


整理するための番号が複雑にしてどうするよ!
カークパトリック番号(K.)、ホーボーケン番号(Hob.)でファイナルアンサー?!


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コメント

トラップ

スカルラッティの番号体系とかほんと翻弄されます…
ほわっとした「数字に見覚えがあるような」的記憶がまったく役に立たない(笑)

そういえば、モーツァルトは作品番号なくて、ベートーヴェンは作品番号ついてますね。なんとなくですが、そこを境にビジネスモデルが変わったからじゃないですか? モーツァルトは貴族とか誰かご主人様に雇われて音楽する前提、ベートーヴェンは作品を売る(出版とか)前提みたいな。

Re: トラップ

アンダンテさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

返信が遅くなり申し訳ありません!

>ほわっとした「数字に見覚えがあるような」的記憶がまったく役に立たない
あ~すごくわかる!ロンゴ番号とカークパトリック番号があまりにも違いすぎて早見表が欲しいくらいです
((´∀`))ケラケラ

たしかにベートーヴェンはフリーで活躍していましたからありそうですね!
さらにWiki先生で調べると
作品番号(Op.)はベートーヴェン自身が作品の発表の際に付した番号である。
とありました!Wiki先生の情報も怪しいけれど…
出版社に持ち込むとき自身でつけるものだった
もしくは特定の出版社がつけていた番号という可能性もありそうですね

ト短調 作品10

大好きなドビュッシー弦楽四重奏曲。

ドビュッシーの現存する作品では唯一作品番号付、ですが
作品10の根拠がありません。
さらにト短調でもありません。
(いわゆるモード、導音がフラットしてるので短調に聴こえません)

どうして?
一説によると、ドビュッシーの皮肉だそうです。
弦楽四重奏なんて古臭い形式なんだから、もっともらしく作品番号を付けて調号も書いちゃおう、なんてね。

Re: ト短調 作品10

ぴあのけものみちさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

>さらにト短調でもありません
貴重な情報ありがとうございます!
せめてト短調であってほしかった。
((´∀`))ケラケラ
退屈な指の練習を揶揄して『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』と名付けたドビュッシーらしい皮肉ですね
ドビュッシーの作品には作品番号がついていませんが曲名だけで何の作品なのか分かりますよね
作品番号よりも曲名をつけたほうがわかりやすいかも
ベートーヴェンのピアノソナタ14番、もしくは『月光』といえば通じるけれど作品番号は覚えていないですから…

それにしても弦楽四重奏曲 作品10という作品があるのですね
今度聴いてみます!

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

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