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コロナで忘れ去られた問題

ピアノブログなら取り上げてしかるべきなのにコロナウィルス騒動で完全に忘れ去られてしまった問題、、日本音楽著作権協会(以下JASRAC)楽曲の著作権問題
第一審判決はJASRACの勝訴となってしまいましたね。
個人的には音楽教室側を支持していたので残念…

腹いせに今更ながら蒸し返してやろうと思います!!
((´∀`))ケラケラ

まずJASRACが著作権使用料を徴収する法的根拠を確認します!
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著作権法二十二条、著作者はその著作物を公衆に直接見せまたは聞かせることを目的として上映または演奏する権利を専有する。
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マンツーマンレッスンが「公衆」にあたるの?
レッスンで弾くことが聞かせることを目的にしていると言える?

この条文のどこが音楽教室に当てはまるのか、、音楽教室に通われている方は腑に落ちないことばかりだと思います。

まず私たちが勘違いしていること
音楽教室で主に演奏するのは生徒である私たちですが、著作権法上では音楽教室が演奏の主体であるという点です。

「カラオケ法理」と言うらしいのですが、お客が歌っても設備を提供するお店側に著作権使用料が発生するという仕組み※詳しくはググってください!
生徒が演奏しようとも設備を提供している音楽教室が演奏の主体になるということです。

おもに私たち生徒が演奏しているのに、、
じゃあ私たち生徒は何なのよ…私たちが「公衆」側となります。

「公衆」とは不特定、特定多数のことをいいます。
マンツーマンレッスン(1対1)、かつ名前や住所等伝えているため特定少数なので「公衆」にはあたらないわね♪
…と思いますが、生徒全体で考えると多数になるらしい
※誰でも生徒になれるという意味で不特定にもあたるようです。


主婦を名乗り潜入調査をされた方が
「まるで演奏会の会場にいるような雰囲気を体感しました」と証言しましたが、
先生=演奏、生徒(私)=聴衆
と上記に即して供述していますね。

このことを踏まえると私たちはもう一つ勘違いしていることがわかります
著作権が切れたクラシック曲しか弾かないから私には関係がないと。
JASRACのホームページにも
「クラシック楽曲など著作権が切れた楽曲のみを演奏する場合は管理の対象になりません」とわざわざ明記しています。

…が思い出してください
演奏者の主体は音楽教室でしたね。そして公衆は生徒全体
つまりクラシック音楽専門の音楽教室/ピアノ教室でない限り、生徒全体が適用の対象となると考えるのが自然でしょう。。

また2017年当初JASRACは個人教室の対象有無について
「事業規模が小さく継続性が低い個人教室は、当面、管理対象としません」
としていましたが、現在では
「個人教室については、管理水準が一定のレベルに達するまで管理の対象としないこととしています」
事業規模はすでに関係がないのね…
まぁ大手音楽教室は著作権適用され、個人教室は適用されないとなると説明がつかないですからね。

受講料の2.5%※月謝10000円で250円徴収ですし
作曲家の方々に分配されるのであれば、まぁいいか。
と思いますが、JASRACに著作権管理に要する実費を持っていかれるのが悔しい。それなら直接作曲家にお渡ししたいくらい。

それにしても先生の演奏を聴きたくて月謝を払っているわけじゃないのに…カラオケ法理ってなんでしょうね。

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コメント

No title

”公衆”は法律では”一般の人”を示すらしいので一人でも複数でも”公衆”です。
残念な事に・・・。

営利を目的としていない教育機関での使用であれば著作権料はかかりませんが、ピアノ教室のように営利を目的としている教育機関では曲を教材として持ち出した時点でアウトなんだと思います。

でもさ~、楽譜買ってる時点で著作権料はすでに払ってるんだけどな~とか、大手ではクラッシックしか弾かない人とポピュラーばっかり弾く人が同じ負担になっちゃうって納得いかないな~とかは思うんですけど、JASRACは昔と違って今はクリーンみたいですし、ちゃんと著作権者に支払われているみたいなので、ま、いっかなと思う事にしました ( ´∀`

ジャスさん達の言い分は、論理的にも法律解釈的にも、強引というか無理がありますが、彼らには白を黒にする権力がありますね。
ヤマハが頑張ってくれるかな、とちょっと期待してましたが、たぶん偉い人達経由で根回しされて懐柔されて、結局負けて終わるんでしょうね。
管理が絡んでたら勝ち目ないですわ( ;´Д`)

嫁さんの教室はクラシック専門なので、それを申請すればOK的な逃げ道を制度化してくれれば、後は勝手にやっててくれ、って思う事にしました。

Re: No title

たぬぴょんさん、こんにちは
コメントありがとうございます。

確かにひとりでも「公衆」なんですけれど、特定少数は「公衆」ではないのです!
なので「カラオケ法理」がなければ聴かせることを目的とはしていないけれど、仮にそうだとしても
演奏の主体=生徒、聴衆=先生
先生は経営者、もしくは社員として働いているので「不特定」ならない
つまり「公衆」と見なすことが出来ないのですくなくとも演奏権にはあてはまらないはずなのですが…拡大解釈の「カラオケ法理」が。。

>大手ではクラッシックしか弾かない人とポピュラーばっかり弾く人が同じ負担になっちゃうって納得いかないな
そうですよね?!
音楽教室/ピアノ教室はクラシックがメインなのに生徒全員から徴収されることになったらどこに分配するつもりなのかしらと思いますね。
あきらかに過剰徴収となりアンマッチになると思うけれど…そこを明確にしてほしいですね。
(;´Д`)
250円くらい払ってもいいけれど、、納得できないことばかり。

Re: タイトルなし

モル作さん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

音楽の使用についてはバーやスナックによる不正利用が元なのでしょうけれど、カラオケボックスから徐々に解釈が拡大してすでに実情とあっていないですね。
おそらくは強引な解釈で進められるのでしょうね。そして今回の判例が前例となってさらに被害が拡大しそう。。
ねじ曲げて解釈するくらいないら新しいルールを設ければいいのにと思うのですが。
大手音楽教室も広告が怪しかったりとクリーンとは言い難いので擁護も難しいところがあります
(;´Д`)

クラシック専門なのはいいですね♪
ピアノ界はストリートピアノブームで全教室が巻き込まれそう。。

No title

確かに演奏の主体が生徒なら・・・。
判決の解釈では主体は生徒でカラオケ法理の拡大解釈なんでしょうか?

私は単純に先生の模範演奏を生徒が聴くという構図を思い浮かべたんですけど(;^_^A

法律って難しいですよね・・・。
善意の第三者ってのも、始めて聞いた時は????ってなったですよ。
書いてあるままに理解するって言うのが出来ない分野なんだな~~と。
民法はまだましで、刑法は全然意味不明(-_-;)
軽く法律家に殺意湧きました・・((´∀`))ケラケラ

相続税なんてもう説明されてもわかんないです。
なぜそのような取り決めを作ったんでしょう??と不思議な事ばかりで。
深みにはまると正常な日常に帰ってこれなくなりそう・・・。

今話題の三権分立も絵空事だと知った時も衝撃的でした。

改めて考えてみると、今の法律って全然実際の生活にマッチしていないものなんだな~~とつくづく思います。

誰かサクッと書き換えてくれないかな~~。
新説正しい法律とか! 笑笑(完全に他人事・・)


著作権の扱いについて海外ではどうしているのかなとちょっと調べたんですけど、海外では音楽教室でも払っているとこが多いみたいですね。
文化的な背景の違いなのかな?

Re: No title

たぬぴょんさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

「模範演奏をされない先生はどうなるのかしら…」と思って調べたのですが、そもそも先生が演奏しようがしまいがカラオケ法理適用となり徴収されるようです。
JACRACのホームページ上でも「演奏する主体は…当該楽器教室の経営者。楽器教室における音楽著作物の利用は不特定の顧客(受講者)に対するものですから、公の演奏にあたります。」と記載されています。

ダンススクールやカルチャースクールでもすでにカラオケ法理の拡大解釈が適用されているので法律関係者の間では「はぁ?いまさら何言っちゃっているの?!」感があるのかもしれないですね。
スナックなどの飲食店で導入されたとき著作権管理の責任を明確化するために始まったようなので『カラオケ法理』全部がダメとは言わないけれど…もう意図が違ってきていると感じます。



あまりに理不尽で熱くなり過ぎました
((´∀`))ケラケラ

実際の生活とはかけ離れていますよね~
かといって陪審制で人の感情によって事実認定及び量刑を判断されるのも嫌ですけどね…

この記事を書いたときは『カラオケ法理』見直しの機会ではないか!!「俺が解決しよう!」と意気込んでいたのですが面倒くさいなってきました。
(;´Д`)
法律的には納得できないけれど、著作者に支払われるのであれば別にいいですし。
皆さんもこうやって理不尽を積み上げていることに協力して今に至るのでしょうか。。

No title

かつさん、歴史とか、法律とか、意外に(?)熱いですよね。
私はそんなでもないので・・(-_-;)

世の中、法律だけではなく理不尽な事で溢れ返っているので、あんまり考えすぎると身体によくないかなと。
なので、まあいいかと思える事はあまり追求しない事にしています。
もっとも、もういいかと思えないとシツコイんですけど・・・。

多分ほどんどの人は、正義感より自分に降りかかる不利益が戦うに値するかどうかで行動を決めていると思うので、大半の人がどうでもいいと思っている事案では結果をひっくり返すのは事実上無理。
一人でひっくり返せるほどの権力もないので腹立てても仕方がない 笑

でもまあ、判例が積みあがって解釈がねじ曲がっていく今の法運用には目に見えない怖さを感じてはいます。
アメリカとか、すでに善悪の基準にすらなってませんし 笑笑
笑い事じゃないんですけど、じゃ、どうするんだ?って言われると難しい・・・。
法律自体が一般人に理解できるものではないし。

陪審員制度はやっている意味があまりないような気が・・。
どんな判断をしても最高審でひっくり返せちゃうんで。
まあ、強制的に法律に興味もってもらうぐらいの意味はあるのかな・・・?

Re: No title

たぬぴょんさん、こんにちは
コメントありがとうございます♪

社会系は専攻だったのでついつい
そのわりに現政治にはあまり興味がないという…
(;'∀')
※興味がないわけではないけれど安直な考えで政府や自分とあわない考え方のものを口撃するのもどうかと思うので言わないようにしている

>自分に降りかかる不利益が戦うに値するかどうかで行動を決めている
本当にそうですね。カラオケ法理もそれに基づいて判決が下った事案にも何も興味を示さなかったのに(というよりも知らなかっただけですが)、自分に降りかかるとなると突然声を上げだすのは都合がいいですよね。
自分自身でもそう思うので今回は納得することにします。

もし今回のことが起きたらアメリカなら独占禁止でJASRACを訴える人がいるような気がします。
日本の四角定規の裁判なら「JASRACを訴えても勝ち目ないよ!ムリムリww」となりますが、アメリカではそれが覆る強さがありますね。
個人的にはそれがいいのかどうかはわかりませんが。

今回の件は、法律のいい勉強になりました。
ブログには書きませんでしたがいろいろ調べて楽しかった。これからピアノ教室で著作権料を支払うことになると思いますが勉強代と考えます!

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

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