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【レッスン動画】バロック作品は歌いすぎてはいけないと言うけれど

昔、バッハインベンション導入にあたって
「バッハはチェンバロやオルガンで演奏することを想定し作曲したので、演奏するときもチェンバロやオルガンをイメージして弾きましょう!」
と先生から指導された記憶があります。
※といっても1曲完成までに半年かかるものだから、「弾ければOK」となりました(笑

いまでこそyoutubeでチェンバロの音色を聴くことができますが、
当時は見たことも聴いたこともないチェンバロをイメージして弾けるはずもなく
とりあえず1音ずつ弾けばいいのね?!そうすればチェンバロっぽい音になるのね!?と言われたままに弾きました

いまになって、「チェンバロをイメージして」弾くとはどういう事なのか少しわかったような気がします。
チェンバロは音の減衰が早く、またピアノ程強弱をつけることができない楽器
だから
・ノンレガートで弾く
・抑揚を押さえて、歌いすぎないように弾く
と言われるのでしょうね。

ノンレガートの弾き方(奏法)「1音1音弾く…?」程度の浅い知識しかありませんが
「歌いすぎないように」は正直私には理解ができません。。
歌う、歌わない(控えめに歌う)は個人の判断であって個性なのではないかと思うのですがどう思いますか?

いやいや、それ以上に本当にチェンバロをイメージして弾く必要があるのか疑問に感じます。
どう工夫しようとピアノからチェンバロの音色は出ない!そもそも異なる楽器ですものね。

音の減衰や音量を調節してチェンバロに近づける工夫をするより、ピアノの良さを活かして演奏した方が自然だと思うのです。
当時だってチェンバロで歌うように弾いたかもしれないですしね。

ノンレガートでインテンポ、控えめに弾くことが悪いというわけではなくて、歌う事・控えめに歌う事は好みや個性の問題であって
「バロック音楽はこう弾かなくてはいけない」という演奏上の正解・不正解ではないと思うのです。

ちなみに歌うことを支持しておきながら私の演奏はとても淡泊(笑
プレインベンションからヘンデルのインパーティネンスです。
※インパーティネンスは愚か者という意味らしいですよ。私の事!?



むしろ控えめにも歌えているのかが心配。。
だから歌うように演奏できるひとが羨ましく感じます。

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コメント

チェンバロの演奏

いつも楽しく拝見しております。
以下、何か参考になるかも
https://www.youtube.com/watch?v=_qf0UiKtB3k

Re: チェンバロの演奏

通りすがりさん、こんにちは
コメありがとうございます♪

動画の紹介ありがとうございます!


これはチェンバロですかね?
バッハのプレリュードとフーガをロマンチックに歌われていて、いまの時代にあった演奏ですね。。
バロック作品とは思えないですが音楽的に素晴らしい事は言うまでもなく…
『バロック作品は歌いすぎないで弾くことがいい』
って、なんなのでしょうね?

歌いすぎ

『バロック作品は歌いすぎないで弾くことがいい』というのは
「ショパンなどのロマン派のように聞こえる」ということでは
問題があるということなのでしょう。

No title

バッハは、『インヴェンション・シンフォニア』の前書きで、曲集の目的について、「カンタービレ奏法を会得することが特に重要」と言っています。なので、「歌い過ぎてはいけない」どころか、「しっかり歌って」です。

私が使っている市田儀一郎先生の楽譜の解説によりますと、フレージング、アーティキュレーション、リズムの処理などをよく考え、声楽にならって自然な抑揚やニュアンスをつけて「歌う演奏」を実現するように、ということのようです。でも、過度にロマンティックにならないように…。なかなか難問ですね(*_*;

Re: 歌いすぎ

通りすがりさん、こんにちは
コメありがとうございます!!

ロマン派作品のように聴こえても音楽として良ければOKだと個人的に思うのですが…ダメなんでしょうね。
『時代・様式が理解できていない』と言われてしまう。
何が問題あるのだろうか?と思ったのですが、この質問はパンドラですかね?
疑問に感じてはダメなところ?
でも私はまず控えめでも歌えるようにならないとですね(笑

Re: No title

Nekoushiさん、こんにちは
コメありがとうございます♪

バッハの事はNekoushi先生に!忘れてました(笑

『音の減衰が早くて強弱に差をつけにくいので装飾音で補った』と読んだことがあります。
バロック時代の作曲者もなめらかに抑揚をつけたい!けれどもチェンバロでは出来なかった…
それならチェンバロを意識し弾くより、おもいっきり歌った方が作曲者の意図に沿うのではないかなと思いました。

インベンションの前書きをはじめて知りました、本当にありがとうございます。
なんと!「しっかり歌って」なんですと!?!

でも『教会音楽は愛や恋ではないからロマンチックではいけない』という説明であれば少し納得できます。
歌いすぎない=ロマンチック過ぎはダメ

何だか難しいですね。。

No title

待ってました、このトピック(笑)
(でも、パンドラなんですよね?!)
いろいろな方のご意見、すごく勉強になりました!

先月のコンクールで息子が弾いたバロック、予選では「歌いすぎてる」、本番では「きれいに歌えてました」と講評を頂きました。
バロックとロマン派の線引き、そういったものがあるのかもしれませんね。
でも、有名になっちゃえば(もちろん基礎もついてそれぞれの時代を理解したうえで)、歌いすぎて表現してもまかり通っちゃうのかな?!

Re: No title

ちびさん、こんにちは

このトピックは…えぇ、ちびさんに向けてですね(笑
大げさかもしれないですが、ちびさんの記事を読んだときにコンクールの結果によって運命がかわる事もあるのでもう少し…と感じました。
通りすがりさんとNekoushiさんからご意見をもらって、なんでも歌えば良いということでもないのだなと感ました。
バロック音楽を歌う/歌わない考える事は難しいですね。。
ただバロック時代と言っても教会音楽も王室の舞曲も富裕層市民の劇場音楽もそれぞれに盛んであったので、それで歌う/歌わないを判断しても良いですよね。
例えば今回私が弾いたインパーティネンスや以前ちびちび君が弾いていたネーフェのカンツォネッタなどはオペラっぽいのでたっぷり歌う!
バッハのメヌエットやリゴドン、ブーレ等は踊ることを意識して抑揚はつけるけれど一定のリズムでなど。。

でも私個人的な意見だとちびちび君の演奏は歌心があってとても素敵です!客観的に演奏する必要(場面)があるかも知れませんが、やっぱり歌わないと!

あと、牛田君のようにって書いてしまいましたが『ピアニストを目指して』と言う意味です。
もしかして目指していなかったですか??
お上手なのでてっきり…失礼しました。

No title

>ただバロック時代と言っても教会音楽も王室の舞曲も富裕層市民の劇場音楽もそれぞれに盛んであったので、それで歌う/歌わないを判断しても良いですよね。

なるほど、そういった解釈もできますよね!
かつさんの取り上げられるテーマ、そしてそれに対する皆さんの意見は、本当にいつも勉強になります。
ありがとうございます(#^^#)

牛田君の件はそういうことだったんですね、深読みしすぎちゃいました(笑)
ちびちびくんは、ピアニストを目指してますよ☆
作曲や編曲もできる、という欲張りなピアニストです💦
我が家ふつーのサラリーマン家庭なので音大の事を考えると恐ろしく、
行くなら「海外の音大!」と言い聞かせています(笑)

No title

タワシさんの弾くバッハはバッハっぽくないと複数回言われたことがあります(ついでにモーツァルトもモーツァルトっぽくないらしい・汗)何年も前の話ですけどね。今はどうなんだろう・・・レッスンを受ける機会もないので客観的にみてどうかはわかりません。
おそらく、私はかなり感情移入して引く癖があるせいだと思いますけど・・・やはり自分は根本的にロマン派好きなんです、それはやっぱり音にも出ると思います、良くも悪くも・・・。

それでも昔よりはだいぶ、時代様式というものをを意識するようにはなりましたよ。
特に気をつけているのはペダルの使い方ですかね。私はポピュラーピアノ歴が長いので、楽譜に書いてなくても何の抵抗もなく自然にペダルを踏んじゃう傾向があるんです。
バロックや古典派でそれやるとさすがにまずいですよね。

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Re: No title

ちびさん、こんにちは!
コメありがとうございます!

私にもう少し知識があればいいのだけれど…
問題提起だけして「あとは皆さんよろしく!」と未解決で記事が終わってしまう(笑
なので全然勉強になんてなりませんよ。。

ちびちびくんはピアニストを目指していましたよね!「えぇ違うの?!」とびっくりしました(笑
海外、特にロシアのピアニスト等はオケ曲をピアノ編曲等される方が多いのですし、グレングールドさんも作曲されていますよ!
↓聴いたことがないからどんな曲なのか不明ですが…

https://www.schottjapan.com/publication/shop/items/ed8319.html

そういう意味ではヤマハのJ専って海外向けな感じがしますね。。
海外の音大…夢があっていいですね(若さ万歳!)
ちびちびくんは日本よりも海外のほうが絶対にあってます!!ちびさんもちびちびくんもがんばれ~!!

Re: No title

タワシさん、こんにちは!
コメありがとうございました

タワシさんの大バッハは記憶にないのですが、バロック作品だと「ヴァージナル・ブック」を弾かれていた記憶があります。あと息子バッハ(時代は古典期かな?)
「バッハらしさ」「モーツァルトらしさ」
バリバリのクラシック派の方が何を言わんとしているかはわかる気がします(うまく説明は出来ないのですが…)
タワシさんの演奏はたしかに…(笑
でも「らしくない」からといって音楽の良し悪しには影響がないのかなと思いました。タワシさんの上記の演奏のとても素敵でしたし。
そもそも「らしい演奏」自体、固定されたイメージであって正しいとも限らないのかなと(昔はどのように演奏されていたのかわかりませんからね)
ペダル…たしかに使い方一つで演奏が全然違ってきますね!
私もバロック作品、古典作品はペダルを踏むことに躊躇します。というよりも最小限にとどめています。
そう習ってきたからしかたがない(笑
ただ最近ではモーツァルト作品でもペダルを踏んで、甘く演奏されるピアニスト結構いらっしゃいますよ!

Re: No title

鍵コメさん、こんにちは
コメありがとうございます!!

私も村民さんのブログ結構見ているつもりだったのです、はじめて読ませていただいたかも。。
ほんとう深い記事が多くておもしろく、参考になりますね!
軽く…なんとなくわかるかも。。そんなふうには弾けないけれど。
地元にもチェンバロ教室があるので習ってみたいのですが月謝がけっこう↑(笑
体験だけでも受けてみたいです。
実際に弾いてみたらバロック作品の弾き方がわかるかもしれませんね!

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

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