記事一覧

競技(コンクール)用の作品選びについて

競技(コンクール)用の作品選び…
といっても書道の話。。
コンクールに出たことがない私がピアノコンクールについて語れるわけがない
※黒歴史(ピティナのお馬さん暴走事件)は記憶から抹消

以前にも書いたことがあるのですが
中国の石碑等を模写することを臨書(りんしょ)を言います。

数ある楷書体(カチッ)の作品の中でも特に完成度が高く美しい作品
『九成宮醴泉銘(きゅせいきゅうれいせんのめい)』
kyuuseikyuu.jpg


同じく行書体(フニャ)の作品の中でも特に完成度が高く美しい作品
『蘭亭序(らんていじょ)』
ranntei.jpg


この2つは教科書でも必ず取り上げられる作品ですが
書道展で臨書作品を見かけることはほとんどありません。

書道展で人気ある作品は、たとえば
『送裴将軍詩(そうはいしょうぐんし)』
haisyou.jpg

『争座位文稿(そうざいぶんこう)』
souzai.jpg


やはりダイナミックで派手な作品
数秒から数分程度の比較審査ではインパクトが必要で審査員の注意をひかなければすぐに落とされてしまいます。


こういう作品映えする字が得意な人は、多少下手でもコンクールでは評価されます。
私のようにダイナミックに作品を仕上げることが苦手な人が生き残る道は…

①個性的な作品
②画数が多く華がある作品

特に②が重要で
臨書作品は文章の切れ目に関係なく、どこから書き始めても問題ありません
また文字数にも決まりがないので、どこまで書くかも決められていない

なので
まず石碑全体から見栄えのする1文字を探し、半紙の中央やや上部(人の目線位置)配置します
次に、配置した一字を起点にほかの文字を配置します。
最後に見栄えのする1文字の上下左右を確認しバランスを整えます。

画数が多い文字が半紙の中央上部に集まってしまうと、うるさくなるので
見栄えのする1文字の横には画数の少ない、もしくは空間のある文字がくるように文字数を増減して調整します。


つまり、審査員の注意を引く『工夫』ができる作品を探します。。


ピアノの作品選びも同じかもしれないですね。

発表会や弾きあい会なら好きな作品、得意な作品を弾けばいいと思うのですが、
コンクールとなると審査員にインパクトを与えることができる作品や印象つける工夫、たとえば聴かせどころがある作品を選曲する必要があるかなと思います。


もしコンクールで弾くとしたら何を選曲しますか?
わたしはカバレフスキー『ピアノソナタ2番』、『ロンドOp.59』を弾いてみたいけど、こういった派手な選曲をすると派手に演奏できる人の影に隠れてしまうと思う。
グリーグ『ピアノソナタ Op.7』やチャイコフスキー 『ドゥムカ Op.59』ぐらいが妥当かな

まぁ、弾けないけど(笑


にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ やり直しピアノへ
にほんブログ村



関連記事

コメント

なるほど!!

なるほど!! すごくわかりやすい~

私は書道初心者でまだ楷書・行書・草書の練習してるだけなんで臨書は未体験ですが…

書道もピアノもする人が「臨書するのとピアノ弾くのは似てる」という意味がもう一歩先まで腑に落ちました。

ピアノも、コンクールで評価されやすい選曲ってのはあるようで、でもそれがぎっしり並んでるといくら上手に弾かれていても聞き疲れでぐったりしちゃうんですよね(^^;;

No title

去年参加したコンクールでは、古典曲を1曲以上含めることが条件でした。

その理由は、この時代は指の独立が求められる作品のため、誤魔化しが効かずにテクニックが丸分かりになるから、だそうでした。

なので、古典を弾くということはなかなか恐ろしいことなんだなーと、思います。
((((;゚Д゚)))

裏を返すと、ロマン派移行では音の多さや派手さなどで、技術が分かり難くなるのでしょうかね?
それが、かつさんの言われる作品映えなのかなとも思いました。

No title

送裴将軍詩!
好きだ~~こゆの。

そういえば、高校の時、書道を選択していた人が書いてたわ、こゆの!

字も何か訴えかけてくるものがあるものは字~~とみちゃうものですよね。
何気に性格とか感情とかあらわになりますし。

Re: なるほど!!

アンダンテさん、こんにちは!
コメありがとうございます。
&返信が遅くなり申し訳ありません。。

臨書は書道教室が所属する一門(流派?)によってやらなかったりするので何とも言えないのですが
もしアンダンテさんの書道教室で臨書をする機会があったらぜひ挑戦してみてください!!
ピアノとすごく似ています。
文字の形から線質まで作者の意図を考えながら…でも作品の仕上げは書く人の個性がでて面白いですよ♪

コンクールで聴き疲れ…ありますね。
あー…みんなうまいねって(笑
古典を弾くと基準が上がりそうだし、ロマン派だと他の人と曲がかぶりそうだし、ヒナステラのような現代曲を弾くと奇をてらったように思われそうだし。。
難しいですね。

Re: No title

けもネコさん、こんにちは
コメありがとうございます!

>古典曲を1曲以上含めることが条件
それは良いコンクールですね!!
古典派はスケールのような音の細かさ(粒)と正確さが重要なので基礎力をみるには古典を弾かせるのが一番だと思います。
まぁ私ならそのコンクールはパスですね(笑

たぶん作品映えってそういう事だと思います。
たとえばモーツァルト作品は古典の難しさがあるのに、ロマン派や現代曲と比較してしまうと全体的にこじんまりとして聴こえてしまう。
正当に評価されればいいのですがインパクトで劣ってしまうところはありますね。

Re: No title

たぬぴょんさん、こんにちは!
コメありがとうございます
お久しぶりです。

送裴将軍詩、カッコいですよね!
本当はこの続きがもっとカッコよくて楷書、行書、草書と書体が全部混ざってくるのです。
ホロヴィッツのピアノのように自由奔放で荒々しくなったり真面目になってみたり…

じつは私も高校の時、挑戦したことがあるのですが…
まぁ、この作品の良さが壊滅状態でしたね(笑
好きな作品が上手く書けるわけではないということが身に染みました。
おそらくピアノもなんでしょうね。

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

お気に入りピアノブログを”勝手”にリンクさせていただきました。。 リンク設定拒否の方はお手数ですがご連絡ください!

ブログランキング