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自分の創造性を音にのせて

「あいや!俺の『交響曲第9番』がえらいこっちゃ~」

ベートーヴェン フリーズ

という意味ではないらしいですよ!こちら↓
bett.jpg

オーストリア出身の画家クリムトの代表作
ベートーヴェンの『第九交響曲 第四楽章』歓喜の歌をモチーフに作成された壁画3点
ちなみにフリーズは作品群という意味だそう

平和への祈りや勝利の喜び
感性の乏しい私は『歓喜の歌』からこの程度のイメージしかわきませんが
クリムトが描いたのは裸の男女が抱き合い、後ろで女性たちが合掌する姿
ベートーヴェンが作品に込めた思いと合致しているかは別としてクリムトの創造性が溢れた魅力的な作品だと思います。
『歓喜の歌』にこんなエロスを感じ歌う人もいないし、許されないと思う。
やりたい放題のグールドなら許されるかもしれないけれど。。
自由な発想で自分の創造性をキャンパスに刻む絵画がうらやましく感じます。

クラシック音楽は楽譜に書かれていることがすべて
作曲家の意図を読み解き、その真意に迫る楽しさはあるけれど、自分の創造性を発揮する余地は限りなく少ない

私はクラシックが好きですし、作品を正しく理解し弾けるようになりたいと思っていますが
その反面、自分の創造性を音にのせて弾きたいという欲望もある。

『ピカデリー』はおそらく自分の創造性を出していい作品(と勝手に思っている)

もっと、自分を表現したい
そう思ってレッスンに挑んでも表現することの恥ずかしさ、弾けないことのもどかしさ、悔しさ。。

”まじめか

おどけながらもラストスパートです!!

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コメント

かつさん、参考になるか分かりませんが、↓のQ3は、クラシック音楽の受け止められ方について簡単に書かれてます。
http://mathemarimo.bird.cx/public/mtext_qa.html

上記の話にはもちろん、ベースになる音楽の語法があるんでしょうね。
それを踏まえてる事が前提の話だと思います。

多分ですが、日本の音大出た先生は、この辺をあんまり教わらないで指導者になってる人も多いと思います。
私の家族は、昔フランスで何年かオケをやって、その後、日本でオケをやってます。
フランスでオケをやってた時は「前列と後列で音のタイミングや音量がバラけてたり、ミスもあったりしてたけど、みんな曲の文化を知ってて、指揮の意味も分かるから、音の方向が揃って調和してた」と言ってました。
日本のオケは「世界一、楽譜の縦が揃ってて上手いと思ったけど、一斉にバラバラな話題を喋り出すような演奏になってる事が結構ある。指揮者をただのメトロノームだと思ってそうな人がいる」と言ってました。

クラシック音楽の考え方は、専門家でも個人差がかなりあって、しかもあんまり整理されてない状態なので、その辺を議論したり正を求めても徒労に終わりやすい気はしますが、個人的に考える参考や切っ掛けのひとつになれば、と思って書いてみました。

No title

こんにちは♪
表現って難しいですよね^_^;
大人になると殻をなかなか破れないっ!
そうだ、先生に目を瞑って聴いてもらうというのは??

楽譜通りに弾く・・・コンクールだとそれが大前提ですよね
でも、それって上手なんだけどツマラナイ
(偉そうな事は言えないんだけど)
楽譜に書かれている事を無視
なんて事はダメだけど、自分なりに解釈してからの自己表現なら問題ないと思うし、そっちの方が大好き❤な我が家です

少しずつ、かつさんらしい表現を見つけていけたら素敵ですよね☆

No title

昨日コメントに書こうかどうしようか迷ってやめたのですが・・・
一番自由になれるのは自分で曲を作ることかもしれません。

私もまだまだ門にも辿り着いていない、入門者にもなってないような状態ですが、作るのって楽しいなと思います。
へぼい曲しかできなくても、作っている時は自由だな~と思います。
引き換えに生み出す力はいるので、それをどう捉えるかはその人次第ですが・・・。

でも、かつさん楽譜の中で楽しめてそうなので、悩んだりスランプだったりしているみたいだけど、きっと大丈夫だと思います。

No title

全てのピアニストがそうではないのかもしれませんが、海外のクラシックピアニストのインタビューで、「いい演奏を創ることだけを考えている」というお話がありました。
楽譜を再現しているというよりも、何かを創っている感覚で弾くのだと…
ジャズじゃないのに、「創る」のですねー

楽譜通りの音程・音価であっても、奏者ができることは無限にあると思うのです。
そういう意味では、演奏はとってもクリエイティブな行為なのではないでしょうか(^^

もちろん、基本の音楽の創り方はあるでしょうから、それは守らないとならないでしょうけど。

演奏の定義

以前どこかで書きましたが、『作曲者の果実を借用して己の夢を語る。』

これが私の演奏の定義です。(今日も決まったね)(笑)

Re: タイトルなし

モル作こんにちは!
コメありがとうございます。
&返信が遅くなり申し訳ありません。

閻魔帳にこんなページがあったのですね、知らなかったです!情報ありがとうございました。
リストは譜面から自由な発想でアレンジを加えて弾いたようですが
同世代のクララ・シューマンは譜面にない事は一切してはいけないと考え弾いたと読んだことがあります。
田所さんは「演奏が 主観的なものを取り戻しつつある」と書いていますが
それもニュアンスの変化程度でリストのようにダイナミックにアレンジを加えたり、
即興で演奏したりしていた時代には程遠く感じます。
ホロヴィッツくらいですかね。。

楽譜の校訂版を参考書として、原典版から作者の意図を読み解き
演奏家が創造し演奏する
その創造するための知識や方法、モル作さんのいう”音楽の語法”が足りないですね。

あとフランスのオケと日本のオケの話、すごく興味深いです!
持論なんですが、日本人は原典傾向が強いと思うのです。
『知識が足りないから』『文化・風土が違うから』ではなく
文化や風土が違うことを承知したうえで『より深く、より正しく理解したい/しなければならない』と
思い込んでいる節があると思うのです。

欧米人は知識がなくても、自分たちは理解しているという自信かある。
日本以外のアジア人は作曲家の意図以上に表現したい何がある。

私も日本人ですし、日本の音楽教育のなかで育ったので『楽譜がすべて』からなかなか抜け出せないですね。。
『好きに弾いていいよ』って自分に言い聞かせます。

Re: No title

ちびママさん、こんにちは。
コメありがとうございます!

ちびちびくんの演奏が素敵だなっと思うのは
表現したい何かがあって
それを表現する技術があって
そしてちゃんと表現しているところです。。
すごいなーと感心するし、いいなぁと羨ましくも思います。

子供の時から楽譜通りに弾くよう教えられてきて
大人になって「自由にどうぞ」と言われても、どうしていいかわかりません。
遠慮、恥じらいや新しく挑戦することへのためらいもあります。

思考の柔軟性と行動する瞬発力…
大人になるって嫌ですね(40歳のおっさんが今更)
こんかい『ピカデリー』で急に変われる、表現するなんて無理な話なので
諦めではないですが、気持ちに区切りがつきました。
ちびママさんが言うように少しずつですね。。
また一巡して『ピカデリー』戻ってきたときに、自分の演奏ができるよう
練習したいと思いっています。。

Re: No title

くらぽんさん、こんにちは!
コメありがとうございます!!

たしかくらぽんさんはDTMをされているんですよね!!
DTMが何なのか、正直わかっていませんが興味があってヤマハDTM講座の体験入学に行ったことがあるのですが…
まー音楽を作る以上にメカ(PC)が難しい
パソコン教師をしていたし、現在もIT系の仕事なのに…全然ダメなんです(笑
でも音楽をアレンジできるようになりたいなー…という憧れはあります。
ただ音楽を正しく作曲/アレンジする方法とかいって悩みは出しそうな気がします(たぶん私なら絶対に)

わたし、楽しめてそうですか???
自分自身では常に悩んでいる印象があって「本当に好きなのかな」って不安になることが多々あるのですが
くらぽんさんから楽しめてそうと言われてすごく嬉しかったです!
※母親からも楽しんでいると言われて…もしかしてMかも(笑

Re: No title

けもネコ、こんにちは
コメありがとうございます!

私は音楽を「創る」感覚というのはなかなか難しいことだと思うのです。
真っ白な紙から書き始めるのが絵画
下書きに色をのせるのが音楽
書かれた絵が海なら青、太陽なら赤、芝生なら緑
発色やトーンにこだわりオリジナルの作品を創ることはできるけれど構図は変わらない
そこに自分オリジナルの色を加え、新しい作品を創りだすのは
相当の勇気と一層の創造性が必要だと思うのです。
古い音楽教育を叩き込まれて作られた固定概念かもしれないですけど。。

ただ、けもネコさんが書いてくれた”奏者ができることは無限にある”というのは
本当にその通りだと思います。
音色であったりペダルの有無、わずかな強弱の違いで音楽全体の印象が全く異なりますよね。
非常に繊細なクリエイト
中村紘子さんはピアニストを蛮族と表現しましたが、私は変態だと思う(笑

Re: 演奏の定義

ポール師匠、こんにちは。
名言、決まってますね(笑

ピアノ弾きなら誰もが『作曲者の果実を借用して己の夢を語りたい』と
思っているかもしれないですね。
私は『私の体を借用して作曲家の夢を語ってもらいたい』タイプなんですが(憑依かよ)
『己の夢』も語りたいという思いもあります。
いっそ、作曲家とデュエットしたいです。

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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

※リンクについて

お気に入りピアノブログを”勝手”にリンクさせていただきました。。 リンク設定拒否の方はお手数ですがご連絡ください!

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