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インベンション導入前の教材について検討 後編

②ポリフォニーを弾くのに慣れていない
「右手も左手も歌うように弾いて!」リトルピアニストを混乱に陥れる魔法の言葉
民謡や童謡等、聴いたことがある曲でまずはポリフォニーを弾く練習をしましょうというコンセプトの教本


◆たのしいポリフォニー…多声を弾くことに特化して編曲されています。私もプレインベンション前に使用しましたがインベンションに近い印象を受けました。
タイトル通り楽しい曲ばかりなので拒否反応もなく飽きもないと思いますが、全3巻(130曲近く)弾いてもバロック音楽に全く慣れ親しんでいないのはどうなのか…※3巻目にバッハが1、2曲登場しますが
バッハインベンションへ移行するなら途中でバロック音楽を扱った教材に移行したほうがいいと個人的に思います。
バロック音楽が好きではない、むしろバッハインベンションも弾かないけれど、「左右バランスよく弾きたい」「左手も歌うように弾けるようなりたい」という人のほうが向いているかもしれません。

◆やさしいポリフォニー…ディズニーの音楽やバロック音楽等たのしいポリフォニーよりもバラエティに富んでいます。
また全2巻で曲数的にもこちらのほうがほかの教材に移行しやすいかなと感じました。
ただカバレフスキーの曲もそうですが耳馴染みのない曲が複数入っているのはどうなんだろ。。本末転倒な感じですね。


③単純にバッハの音楽が難しい
プレインベンションを弾いて感じることはバッハの作品(ペツォルト氏、ベーム氏の作品を含む)はやはり弾きづらい。インベンション攻略を目的ならアンナマグダレーナでなれるのが一番早いかも。

◆音友版アンナマグダレーナ…音友社から原典版が出版されています。特徴は安い事ぐらいですが書き込み用や2冊目なら十分かなと思います。

◆ウィーン原典版アンナマグダレーナ…最大の特徴は削除されがちな鍵盤音楽以外の曲、歌の楽譜も含まれています。妻で歌手のマグダレーナに贈られた音楽帳であることを考えると資料としても興味深い内容です。
また装飾の奏法についてどう弾くかを見開き1ページで詳しく解説されていて勉強になりました。

◆全音版アンナマグダレーナ…全音は校訂版です。この本の特徴は5曲だけですが原典版と校訂版の両方が掲載されていることです。原典版ではどうなっているのか、どのように校訂されたのかを見比べることができます。
装飾の弾き方についても都度複数記載されているので、好みによって弾き分けることができます。

私はバッハが苦手だなってあらためて感じます。
全音版のマグダレーナの印象がよくて…ラモーやダガンも弾きたいし。

でも教材がたくさんあるっていいですね。


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プロフィール

かつさん

Author:かつさん
小学校から高校までの約10年間ピアノを習い続けましたが

ハノン+ソナチネ+チェルニー30番+インヴェイションしかたどり着けずorz..

20年だった今ではバイエルすら満足に弾くことができません。

もはや、逆に奇跡!!!!

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